皆さんこんにちは!
S-style編集部のありちゃです。
女性アイドル(特にWACK)と女川大好き!なありちゃの熱烈オファーにより始まった、蒲鉾本舗高政社長・高橋正樹さんによる好評連載「女川とアカルイミライ」。
震災後の悲しみの中、ひょんなことから始まった女川とアーティストたちの物語。さまざまな出会いを経て、“被災地”から“ハッピーを届ける町”へと変貌を遂げた女川のストーリーを、物語の立役者・老舗蒲鉾店『蒲鉾本舗 高政』社長の高橋正樹さんが紡ぎます。
蔵出し情報満載!(?)な本連載を、全国のアーティストファンにも届けるべく、
特別にWEBで全文公開します。
小さな町に奇跡を起こす。アイドル事務所と女川町が真正面から向き合うかつてないコラボイベント。ONAGAWACKという得体のしれない祭典を、私がすべての役割を担う“一人実行委員会”で乗り切った先に見える景色があるはずだ。こんな気持ちと覚悟を決めたのには理由がある。
これまで私は「女川町復幸祭」「おながわ秋刀魚収獲祭」という来場者数万人規模の町内イベントで実行委員をしてきたが、実はずっと小さな不満が付きまとっていた。それは、イベントの盛り上がりに対して、会場となる駅前エリアの各店舗の売上が上がっていないことだ。ある店主からは「売上に繋がらないイベントだ」と苦言を呈されることも。なぜそうなるのか、私は仮説を立てていた。イベントの実行委員会は各店舗のオーナーが集まって形成される。日常の仕事の合間をぬって準備をするために多忙となり、自店舗でイベントに合わせた展開するところまで手が回らない。店舗の目玉企画が無いのだ。例えば「秋刀魚収獲祭」なのに当日の飲食店はサンマを使った特別メニューを用意することもなく、いつも通りに店を開けているだけ。ましてや実行委員会に参加もせず「売上が少ない」とクレームだけを言う店も。単にあなたの企業努力が足りないだけでしょう? と返したくなるが、言葉を飲み込む。
だったら私が全部やってやる。イベントの盛り上がりが町の経済を回す、これがどういうことかお見せしよう。アイドルとの全コラボグッズ、全飲食メニューを私がプロデュースして各店舗の売上を作るから、お店は各自の売上向上に集中しつつ、ファンへおもてなしでONAGAWACKの盛り上がりに寄与していただきたい。私は一人で実行委員会の全機能と、枝葉末節に至る全監修を取り仕切ることにした。勝算はある。我が町の中で“オタクの心”を最も理解しているのは私だ。どんなアクティビティやコラボが喜んでもらえるか肌感覚で知っている。オタクも、町民も、アイドル本人も、みんなが喜ぶイベントへの挑戦。そして、女川町内が潤うことはWACK渡辺社長からの開催条件であり、彼の願いでもあるのだ。
いかがでしたか?
女川でのコラボ商品も掲載しています。
興味がある方は、ぜひお手にとってみてくださいね。
次回の連載もお楽しみに!
★「女川とアカルイミライ」過去記事はこちらから★
・第1回 BiSと女川のはじまり①
・第2回 BiSと女川のはじまり②
・第3回 BiSと女川のはじまり③
・第4回 女川町民音楽祭「サンマーソニック」①
・第5回 女川町民音楽祭『サンマーソニック』②
・第6回 「ただいま」と「おかえり」
・第7回 港町女川のギター工房
・第8回 アイナ・ジ・エンドさんの涙
・第9回 あの日から10年を越えてなお
・第10回 ONAGAWACK その①
・第11回 ONAGAWACK その②
・第12回 ONAGAWACK その③
・第13回 ONAGAWACK その④
出産を機にS-style編集部を卒業し、現在は在宅ライターとして仙台・宮城の注目情報を発信!ラーメンソムリエの資格をとっちゃうくらいラーメンが好きで、子連れで行けるラーメン屋開拓が趣味。家にいられないアウトドア派の息子(1歳)と格闘する日々で、最近は常にHP0状態です。
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