皆さんこんにちは!
S-style編集部のありちゃです。
女性アイドル(特にWACK)と女川大好き!なありちゃの熱烈オファーにより始まった、蒲鉾本舗高政社長・高橋正樹さんによる好評連載「女川とアカルイミライ」。
震災後の悲しみの中、ひょんなことから始まった女川とアーティストたちの物語。さまざまな出会いを経て、“被災地”から“ハッピーを届ける町”へと変貌を遂げた女川のストーリーを、物語の立役者・老舗蒲鉾店『蒲鉾本舗 高政』社長の高橋正樹さんが紡ぎます。
蔵出し情報満載!(?)な本連載を、全国のアーティストファンにも届けるべく、
特別にWEBで全文公開します。
「ONAGAWACKいいッスね。やりましょう!」。’12年以来のご縁、6年間関係を続けてきたとはいえ、WACK・渡辺淳之介社長の即答にはド肝を抜かれた。電話で私が説明したのは約30秒ほど。プレゼンとも呼べない、こんなんどうすかねーレベルの問いへの答えに戸惑いを禁じ得なかった。まじで? 本当にいいの? うおお、やるぞ! 誰もやったことのないイベントで地元・宮城県女川町を盛り上げようという想いがあふれ、アドレナリンが満ちる。しかし、10分後には落ち着きを取り戻し…途方もないプロジェクトの言い出しっぺになったとちょっと後悔したが「言い出しっぺ」と「リーダーシップ」って韻を踏めるし意味も繋がるよねと、すぐポジティブになれる自分が好きだったりする。
イベント・ONAGAWACKで現状決まっているのは2つのコンセプトのみ。人口6,000人の女川町でWACK所属全グループが集まり、ライブをすること。町ぐるみでメンバーとファンと町民が交流し、今まで日本中で誰もやったことのない“神イベント“を開催することだ。こんな田舎の港町で何をやればいいのだろうという不安は一切なかった。我々が目指してきた震災後の復興は観光立地。つまりたくさんの方々に楽しんでもらい、再び訪れたくなる街を目指してきた。とにかく女川の地をフル活用し、女川を訪れた人が遊び倒すのだ。アイディアが次々と浮かんできてメモを書く手が追い付かないほどだった。言い方は悪いが、ONAGAWACKとは一ファンである私の脳内妄想を現実化したものだ。
翌日から早速町中を駆け回った。その日の夜、企画をPCでまとめながら私は泣いてしまった。相談した町民たちが「高政さんがやるっていうなら、絶対おもしろいんでしょ? もちろんやるよ!」と応えた。私ごときの“この指とまれ”に。そしてその年の夏、女川町内のリソースを振り絞った企画案を持参して、東京都にある株式会社WACKの事務所を訪れる。どこまでOKをもらえるのか、方向性が間違っていないか。不安を抱えながら、いよいよ渡辺社長とのミーティングが始まった。
いかがでしたか?
女川でのイベントの様子も掲載しています。
興味がある方は、ぜひお手にとってみてくださいね。
次回の連載もお楽しみに!
★「女川とアカルイミライ」過去記事はこちらから★
・第1回 BiSと女川のはじまり①
・第2回 BiSと女川のはじまり②
・第3回 BiSと女川のはじまり③
・第4回 女川町民音楽祭「サンマーソニック」①
・第5回 女川町民音楽祭『サンマーソニック』②
・第6回 「ただいま」と「おかえり」
・第7回 港町女川のギター工房
・第8回 アイナ・ジ・エンドさんの涙
・第9回 あの日から10年を越えてなお
・第10回 ONAGAWACK その①
出産を機にS-style編集部を卒業し、現在は在宅ライターとして仙台・宮城の注目情報を発信!ラーメンソムリエの資格をとっちゃうくらいラーメンが好きで、子連れで行けるラーメン屋開拓が趣味。家にいられないアウトドア派の息子(1歳)と格闘する日々で、最近は常にHP0状態です。
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