皆さんこんにちは!
S-style編集部のありちゃです。
女性アイドル(特にWACK)と女川大好き!なありちゃの熱烈オファーにより始まった、蒲鉾本舗高政社長・高橋正樹さんによる好評連載「女川とアカルイミライ」。
震災後の悲しみの中、ひょんなことから始まった女川とアーティストたちの物語。さまざまな出会いを経て、“被災地”から“ハッピーを届ける町”へと変貌を遂げた女川のストーリーを、物語の立役者・老舗蒲鉾店『蒲鉾本舗 高政』社長の高橋正樹さんが紡ぎます。
蔵出し情報満載!(?)な本連載を、全国のアーティストファンにも届けるべく、
特別にWEBで全文公開します。
以前にも書いたが、震災後、私のミッションは地元・女川町と外を“繋ぐ”ことだった。女川を訪れる方々をアテンドし、復興状況やマインドをご理解いただく。時には相手の大きな想いを受け入れやすくするためにチューニングをする役割も担った。このミッションと密接に関わるものとして、女川町内のイベントでステージ出演者との折衝を担当してきた。
歌手・アーティストは、被災地のイベントでは鎮魂や慰労の歌を披露する。ありがたいことではあるが、私は疑問に思っていた。我々の趣旨に合っていないのだ…。私が出演依頼をさせていただく歌い手さんには、必ずご本人にこう伝えていた。「慰めのお気持ちはありがたく受け取らせていただきますが、悲しい曲はいらないんです」「明日からまたがんばるぞ!という元気がほしい。だから、最初から最後までとにかく盛り上げていただきたい」「この時間この場所は、亡くなった人の為ではなく、ここで生きる私たちのものであるべきなんです」。そして、想いは出演者の皆さんの理解によって、駆けつけてくださったファンの方々にも通じることとなる。そのファンの皆さんが女川にたくさんの文化をもたらしてくれた。今の町の明るさと包容力、ポジティブな空気や楽しむ心は、女川の外から来た方々によって作られたものだと思う。同時に、女川町民にも町の復興と共に“おもしろがる心”が醸成されたのだ。ONAGAWACKで「アイドルさんとファンがいっぱい来るぶっ飛んだイベントやりたい!一緒に作りませんか?」と私が言い出した時も、いぶかしがることなく“おもしろがる心”を持った多くの女川人たちが一緒に作りあげてくれた。
その結実のひとつが、現在公開中の女川の子どもたちへのチャリティ事業と考えている。蒲鉾本舗高政CM曲「われは海の子」をBiSHのアイナ・ジ・エンドさんが歌い、そのフルコーラスVer.を皆さんが聴くことで発生する収益。その全額を女川の子どもたちのためとして「女川向学館」への寄付となるプロジェクトだ。ぜひお聴きくださいね。
いかがでしたか?
「S-style12月号」には「われは海の子」のジャケット写真も掲載しています。
興味がある方は、ぜひお手にとってみてくださいね。
次回の連載もお楽しみに!
★「女川とアカルイミライ」過去記事はこちらから★
・第1回 BiSと女川のはじまり①
・第2回 BiSと女川のはじまり②
・第3回 BiSと女川のはじまり③
・第4回 女川町民音楽祭「サンマーソニック」①
・第5回 女川町民音楽祭『サンマーソニック』②
・第6回 「ただいま」と「おかえり」
・第7回 港町女川のギター工房
・第8回 アイナ・ジ・エンドさんの涙
出産を機にS-style編集部を卒業し、現在は在宅ライターとして仙台・宮城の注目情報を発信!ラーメンソムリエの資格をとっちゃうくらいラーメンが好きで、子連れで行けるラーメン屋開拓が趣味。家にいられないアウトドア派の息子(1歳)と格闘する日々で、最近は常にHP0状態です。
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