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2018.05.07

【全文掲載】老舗コーヒー豆屋・宮嶋克雄の「バールで立ち話」①

osakanaおさかな

仙台市青葉区国分町にある『コーヒービーンズストア ろじーな』のマスター・宮嶋克雄さん。長年、仙台・宮城のコーヒー文化に真面目にマメに向き合ってきた彼だからこその痛快?辛口?な連載です。本誌連載より約1ヵ月遅れてWebにて全文掲載いたします。タイムリーに読みたい方は「せんだいタウン情報S-style」をチェックしよう!

第1回「カフェ文化は、せんだいタウン情報と共に!」

ここ数年のカフェブームで、街なかにも郊外にも、さまざまな場所でカフェを見かけるようになりましたね。いずれも多様化したお洒落なカフェです。特に、自家焙煎カフェが増えて、プロの提供するコーヒーに憧れ、興味・関心が集まっているようです。皆さんは、どんなタイプのカフェのファンでしょうか。僕は、身体と頭が年代物なもので、大昔に今のカフェブームと似たような経験をしています。それは、今では化石と化した昭和50年前後の喫茶店ブームなんです。「古ッ!」と言われそうですが、これが今と実によく似ているんですよ。皆さんのジジ、ババが青春時代、ちょうどこの「せんだいタウン情報」が創刊された頃の話です。その時のコーヒー、カフェに、僕も今の皆さんと同じくお洒落な世界観を感じていたのです。誰だって、何かしら異なる世界への興味、それが時代を象徴するような文化であれば憧れるのは当然ですね。お洒落でカッコよいものに触れてみたい気持ちは誰にでもあるものです。化石時代のコーヒーは、苦くてひどくマズイ飲み物なのに、苦み走った顔で「うん、ウマい」と唸なり、モカ、キリマンだとウンチクを披露することでその世界に浸っていたわけです。今は、酸っぱい重いコーヒーを眉間にシワを寄せてウマいと言い、グレープフルーツ、ビターチョコだと表現するわけです。僕に言わせれば、今も昔もマズいコーヒーということになるのですが(真っ当なカフェの皆さんから怒られそうですね。ごめんなさい)。でも、カフェのコーヒーはマズくて良いというのが僕の考えなんです。それはカフェに敬意を表した言葉であり、カフェという場所自体が素晴らしい役割を持っているからです。大昔はカフェに暮らしていた奴もいたんですから。今はカフェ自体が嗜好の対象になっていて、お店が発信するSNSを通して、お客がいろいろなタイプのカフェを捜し歩くことに変わったようです。ともあれ、昔も今も、カフェではコーヒーが飲まれていますね。ここでふと疑問、どうしてカフェでコーヒーが提供されるようになったのか。それは、コーヒーに人を惹きつけ、人を集める能力が備わっているから。今から1200~1300年前、日本の鎌倉時代。そして“カフェ”が確認できる室町時代の1500年前後の中東に遡ることになります。まずは、生豆を煎ったものを使用する苦いコーヒーではなく、フルーティなコーヒーを飲んでいた奈良時代の頃のアラブのお話しから始めさせてください。

【苦くないコーヒーの話しはS-style5月号へ】

著書『バールで立ち話 COFFEE LIFEはトップノートで』が金港堂・ほか仙台市内書店にて発売中

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おさかな

仙台在住13年、編集長2年目。好きな食べ物はスーラータンメン、あんず梅、長芋の千切り。好きな飲み物は生レモンサワー、そば湯。好きな温泉地は須川高原温泉(岩手)。自称「おでかけ好きのペーパードライバー」。