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2022.12.24

【SDGsな暮らし】子どもたちの健康を守る!〇〇って?【Web連載】

こんにちは、S-style編集部のアルデンテです。

S-style本誌からWebにお引越しした連載「SDGsな暮らし」。
この記事では、身近なSDGsを深堀りして、暮らしに取り入れるヒントをお伝えしていきます。

SDGsとは?

記事に入る前に、まずは「SDGs」のおさらいから!

SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称です。

貧困や不平等・格差、テロや紛争、気候変動など、さまざまな世界的課題を2030年までに解決し、「誰一人取り残さない」持続可能な世界の実現を目指すため、17の目標を設定しています。

今回のテーマは 「子どもたちの健康を守ろう」

今回ピックアップするのは、SDGsの項目3「すべての人に 健康と福祉を」と項目4「質の高い教育を みんなに」。

子どもたちの健康を守るために、宮城県が行っている取り組み「Web運動広場」をご存じですか?

宮城県の子どもたちの体力についての現状を含め、どんな取り組みなのか聞いてみました!

■教えてくれたのはこの方!
宮城県教育庁
保健体育安全課の高橋さん

昨年度まで小学校で体育を教えていた高橋さん

「実は宮城県の子どもたちは、小学生の頃から肥満傾向があるんです。

運動時間も全国平均より少なく、テレビやゲームなどモニターを見る『スクリーンタイム』は全国平均より多いんですよ」と高橋さん。

子どもの頃から体育の時間が苦手でテレビっ子だった身としては、ちょっと耳が痛い話です…。

小学5年生の体力を点数化したグラフ(上が男子、下が女子)。いずれも宮城県の平均は全国平均より下回っています

こちらは1週間の総運動時間。棒グラフが宮城県の平均、折れ線グラフが全国平均です

うーん、こうしてグラフで見ると明確にわかりますね。

小学5年生の時点で、宮城県の子どもたちは全国平均より運動の時間が少なく、体力・運動能力もやや下回っている、と…。

実は以前、SDGs連載の取材で「宮城県の大人は肥満傾向にある」と伺ったことがあるのですが、子どもの頃からそういう傾向があるんですね。ムムム…。

「運動が習慣になるといいんですけどね。
子どものうちにそうした習慣を身につけたり、運動そのものへの苦手意識をなくすための取り組みとして、宮城県では『Web運動広場』を推進しています」。

Web運動広場って?

こちらが「Web運動広場」のトップページ

「このサイトでは、なわとびやマラソンなど、県内の各学校が取り組んだ結果をWeb上で記録して、競い合うことができるんですよ」。

宮城県では「Webなわとび」を平成26年からスタート。令和3年からは「マラソン大会」も始めたそうです。

で、これがどんなものかというと…

「クラス全員が参加するコンテンツで、運動が苦手な子も一緒に取り組めるような内容になっています。

チーム単位でチャレンジ結果を記録できるので、子どもたちは競い合いを楽しみながら、運動習慣を身につけることができるんです」。

こちらは長なわとびのランキング。跳んだ回数もわかるので、「次は〇〇チームを追い抜こう」など盛り上がりそうですね

「クラスやチームごとの結果になるため、上手な子が苦手な子に教えたりすることでコミュニケーション活性化にもなりますし、目標がはっきりしているので達成した時にみんなで喜び合えます。

運動へのモチベーションを高めて、クラスの絆づくりにもなる取り組みなので、参加校がもっと増えてくれたらうれしいですね」。

コロナ禍前には230校以上が参加しており、大勢で運動することへのハードルが高くなった昨今は減少傾向に。

ちなみに2022年11月時点で参加小学校はのべ100校。

寒い時期は「運動したくなーい」となりやすいので、こんな取り組みなら楽しんでやれそうです。

家庭でおすすめの運動は?

ところで、学校では体育の時間がありますが、冬休みなどは家庭でどうしたらいいでしょう?

冬ならスキーやスノボ、そり滑りなどウィンタースポーツが思い浮かびますが、いつも連れていける訳じゃないし…。
家で気軽にできる、おすすめの運動はありますか?

「そうですね、私たちは『みやぎっ子!元気アップエクササイズ』をおすすめしています」。

「約4分半の中にモーグルやバレーボール、サッカー、卓球など、さまざまなスポーツの動きを取り入れたエクササイズです。

実際にやってみると、結構ハードだと思います(笑)」

デモ映像で踊っているのはチアグループの方々。本職(?)ですね… ※公式動画は上記リンクから、ダウンロードすると見ることができます

見本のデモ映像を拝見しましたが、いやー、これはなかなかに激しい運動ですね。

「はい、そうだと思います(笑)。

ただ、完璧にできる必要はないんです。
身体を大きく動かすことと、さまざまな運動の動きを知り、自分でやってみることが大切だと思っています」。

外に出るのはおっくうですが、室内であまりスペースも取らず、ここまで本格的に体を動かせるなら子どもたちには良さそうです。

我こそは、と思う”腕に覚えアリ”な大人の方も、ぜひやってみてください。

「ちなみに、親子で20分ほどウォーキングするだけでもいい運動になるので、激しいのが苦手な方はそちらもおすすめですよ」

あっ、それならできそうです!
雪の時は足元に注意して、散歩がてら一緒に歩くのもいいですね。

まとめ

・宮城の子どもたちの体力は全国よりやや低め

・学校では「Web運動広場」で運動を推進

・クラス全員で取り組むから絆づくりにも!

・家庭でも気軽な運動からスタートを

さて、今回の「SDGsな暮らし」、いかがでしたか?

大人も子どもも、健康がすべての基本。まずは心身を整えて、SDGsな生活へまた一歩近づきましょう!

【SDGsな暮らし】過去の記事はこちら!

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アルデンテ

日々、4歳児に振り回される中、癒しはコーヒーとアルコールと人んちの猫。マンガアプリを渡り歩いて、隙間時間に読むのが趣味。いまチェックしているのは「胚培養士ミズイロ」「ダンスダンスダンスール」。「街のANTENNA」コーナー担当。