皆さんこんにちは!
S-style編集部のありちゃです。
女性アイドル(特にWACK)と女川大好き!なありちゃの熱烈オファーにより、
「S-style4月号」から連載が始まった、蒲鉾本舗高政社長・高橋正樹さんによる好評連載「女川とアカルイミライ」。
震災後の悲しみの中、ひょんなことから始まった女川とアーティストたちの物語。さまざまな出会いを経て、“被災地”から“ハッピーを届ける町”へと変貌を遂げた女川のストーリーを、物語の立役者・老舗蒲鉾店『蒲鉾本舗 高政』社長の高橋正樹さんが紡ぎます。
蔵出し情報満載!(?)な本連載を、全国のアーティストファンにも届けるべく、
特別にWEBで全文公開します。
新型コロナウイルスの終息が見えない中、須田女川町長や我々民間の想いは一致した。耐えるばかりの’20年はゴメンだ。有観客イベントを開催して、日本中に漂う閉塞感に風穴を開けようじゃないか。そこから各担当は開催に向けて奔走した。イベント運営に慣れているとはいえ、今はコロナ禍。我々の眼前には大きな壁がいくつも立ちはだかった。一方で、女川の復興の過程で培ってきた“意思の力”を発揮する場でもあった。一つひとつの壁を最速かつ最善の形で突破する。このくり返しが今の女川の姿と空気感を創っている。
“SANMAR SONIC”というイベント名はもちろん有名フェス・SUMMER SONICから拝借した。私が言い出しっぺなのに、許可取りには須田町長自ら動いてくださった。サマソニの運営母体であるクリエイティブマンプロダクション様からはいくつか条件を提示された。
「次回以降開催する場合は本家も関わらせていただきたい」など、条件というよりも大変ありがたい申し出で胸が熱くなった。コロナ禍でのイベント開催の苦しさという点で一番の理解者であり、小さな町のイベントへ協力的な姿勢を見せていただいたことは生涯忘れない。
もちろん感染防止対策はできうる最善を尽くした。一番難航したのは出演者交渉だった。断られることも多い中で、北島音楽事務所からはNHK紅白歌合戦3年連続出場の原田悠里さんと女川町観光大使の山口ひろみさん、株式会社WACKはBiSHさんとEMPiREさんが出演を快諾。そして、ヘッドライナーのサンボマスターさんは、ひとえに東北への想いでご出演していただいた。出演者・スタッフ・関係者の皆さまに心からの感謝が尽きない。こうして’20年11月15日、女川町民音楽祭“SANMAR SONIC”は開催された。歓声無し、拍手のみ。しかし、想いにあふれるライブとなった。
開催から2週間後。感染クラスターの発生がないことを確認した私たちは、イベント成功を祝して、それぞれの家でひっそりと祝杯をあげたのだった。
いかがでしたか?
「S-style8月号」には「サンマ―ソニック」のLIVE写真も掲載しています。
興味がある方は、ぜひお手にとってみてくださいね。
次回の連載もお楽しみに!
「S-style8月号」はAmazonで好評発売中!
出産を機にS-style編集部を卒業し、現在は在宅ライターとして仙台・宮城の注目情報を発信!ラーメンソムリエの資格をとっちゃうくらいラーメンが好きで、子連れで行けるラーメン屋開拓が趣味。家にいられないアウトドア派の息子(1歳)と格闘する日々で、最近は常にHP0状態です。
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