おうち時間に読書はいかが？書店員のおすすめ本をチェックしよう！

みなさんこんにちは！　S-style編集部のマタギです。S-styleにて連載中の「本売る人に会いに。」は、素敵な書店員さんに今おすすめしたい本を紹介してもらいながら、その本に対する思いを紐解くコーナー。『S-style３月号』では、『ブックスなにわ多賀城店』の半澤さんに『オーガ（ニ）ズム』を紹介してもらいました。

web連載「本売る人に会いに。―Side story」では、誌面では紹介しきれなかった半澤さんのおすすめ本をさらに紹介します！

「日本ＳＦ大賞と山周賞をW受賞した話題作です！」

まず初めにおすすめしてもらうのは小川哲の話題作『ゲームの王国』上下巻。「海外を舞台に、テロや虐殺について書いたシリーズです。主人公は、クメール・ルージュの首魁の隠し子とされる少女と、貧しい村で神童と言われ暮らす少年の２人。テロや虐殺など、100万人以上の命を奪った不条理が、２人の主人公を取り巻きながらまるでゲームのように進んでいくというお話です。あらすじだけ聞くと残酷ですが、日本SF大賞と、山本周五郎賞を受賞した話題作。ぜひ読んでいただきたいです！」。

『ゲームの王国』上下巻（小川哲／早川書房／各¥924）

「ポップですがどこか現実味がある、そんなマンガです」

続いておすすめしてもらうのはマンガ『ロボ・サピエンス前史』シリーズ。「とにかく絵や色使いがポップなのに惹かれて手に取りました。ひと言で表すと、これは人間とAIを題材にしたお話です。舞台は何万年もの未来で、世界の行く末を描いています。とっても壮大で、本当にこんな世界が来るのではないかという現実味も感じられます。おうち時間を充実させる一冊にいかがですか？」。