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2025.07.11

7月22日仙台サンプラザホール目前! 100年に一人の逸材が降臨! 新日本プロレス棚橋弘至選手インタビュー

プロレス界の逸材であり、エースであり、選手であり、新日本プロレスの代表取締役社長。すなわち、それはスターの証。そんなスター選手が編集部に降臨!怖いもの知らずの“プロレス初心者”スタッフが、プロレスの楽しみ方や、目前に迫った「G1 CLIMAX 35」への意気込み、メディアで話題のウルフ・アロン選手のことまで、無邪気にお聞きしました(プロレス玄人の方、温かい目でお読みください)。

(プロフィール)プロフィール棚橋弘至(たなはしひろし)。1976年生まれ、立命館大学時代に新日本プロレスの入門テストに合格。デビューは1999年10月10日対真壁刀義戦。新日本プロレス選手兼代表取締役社長。“エース”そして“100年に一人の逸材”。

実は私、半年前に突然プロレスにハマったばかりの初心者なんです。こんなプロレス赤ちゃんがスターにインタビューできるなんて、とても恐縮です。たぶん、血圧上がっています。

棚橋さんどんどん、血圧上げちゃってください(笑)。プロレスって、見始めたばかりの時が一番楽しいものなんですよ。実際、僕も高校生の時にプロレスに出会って、その1~2年が一番楽しかったですから。


はい、今ものすごく楽しいです!初めて観た仙女の試合で、選手同士、互いに一歩も譲らないエルボーの打ち合いの姿にグッときて、すごく勇気をもらったんです。そこから一気に沼に落ちました。

棚橋さんそうそう、いわゆる、プロレスって意地の張り合いなんです。技をよけてもいいんだけど、みんな受けるでしょ。その受けるかっこよさ、何度も立ち向かうかっこ良さというのが、プロレスならではの競技性ですね。あとは、そこまで新しい技があるわけではないので、一つの技に注目し、どの選手にどの技が受け継がれているとか、それを追っていくと、派閥の流れがわかって面白いですよ。

まさに、今、その沼にハマっています。

棚橋さん1人の選手にフォーカスすると、そこから小説の登場人物みたいに相関図と世界が広がる。例えば、棚橋が中心にいたらライバルが誰で、先輩・後輩がこの人か、とか。そして、ユニットという団体ごとにチームみたいなものがあって、どの選手がどこに所属してるとか、この選手とこの選手がここで繋がっている、というのがわかってくると、一気に物語が動き始めます。これはプロレスにしかないコンテンツですよね。誰を中心に観るかで、物語が選手の分だけあるんです。“マルチエンディング形式”というか、どの選手を追うかによって、その試合がハッピーエンドにもバッドエンドにもなる。100人いたら100通りの楽しみ方があります。


ひとつの試合でも、勝ち負けだけじゃない、選手の分だけ物語がある・・・やっぱり、プロレスってすごいですね。

棚橋さんそして、選手の「推し変」も自由です!

え!推しって、そんなに簡単に変更OKなんですか(笑)?

棚橋さん全然OKです。なんでOKかと言うと、プロレスは毎年新しい選手がデビューしてくるし、海外遠征から帰ってきたら激変していたりとかするんです。「あんな若手だったのにもうスターじゃん!」みたいなこともありますから。常にいろんな話題があります

そうですよね。話題と言えば、新日本プロレスに東京オリンピック柔道金メダリストのウルフ・アロン選手が入団されました。各メディアでニュースになっていましたね。

棚橋さんはい、記者会見の場にも本当に見たことないぐらいのメディアの数が来て、びっくりしましたね。やっぱり、金メダリストっていうのは特別ですから。彼は、本当にプロレスが好きだという気持ちが伝わってきます。僕がね、新日本プロレス入門した時に、山本小鉄さんに言われたのは、“一人のレスラーである前に、一人の社会人たれ”という言葉。彼はこれまで武道を通して人間性ができあがっている。だから、すごくいい選手になると思います。

7月22日(火)は仙台サンプラザで新日本プロレスが主催のヘビー級選手による最大級のリーグ戦「G1 CLIMAX 35」の試合があります。棚橋選手は、過去のG1でも仙台を訪れていると思いますが、思い出や率直な仙台の印象はありますか?

棚橋さん2000年代から、試合やプロモーションで何度も仙台に来てるんですよね。東北っていう括りでみると、試合がすっごい盛り上がるんですよ。青森も、秋田も、岩手も、山形も、福島も。

あれ、仙台、宮城は(笑)?

棚橋さん昔は仙台だけ盛り上がらなかったんですよ(笑)。みんなシャイというか。まあ、僕もまだ2000年代で、盛り上げ切れる実力がなかったっていうのもあったんですけど、なかなか切り崩せなくて。昔は、宮城県スポーツセンターという会場で、試合をしていたのですが、取り壊しになってしまいました。同時に、新日本プロレスの人気も低迷期に入り、会場も小さくなって、集客も厳しく、盛り上がりも今ひとつで。それでも、地道にプロモーション活動をした結果、2011年2月に行った仙台サンプラザホールの試合は超満員札止めで、ものすごく盛り上がって。当時の週刊プロレスの表紙も飾っていますが、思わず「仙台のこの日を生涯忘れません!」って言って、リングの上で泣いちゃいましたね。そこから一気に仙台が熱くなりました。

棚橋選手橋選手が「生涯忘れない」と涙した仙台サンプラザの試合が表紙になった当時の『週刊プロレス』(2011年3月5日発売)

そんな歴史があったんですね。それでは最後に、7月22日(火)に迫った「G1 CLIMAX 35」についての意気込みと、仙台・宮城のみなさんへメッセージをお願いします。

棚橋さんこの夏の「G1 CLIMAX」 は、僕にとって現役最後の参戦となります。仙台は、僕が出場するAブロック公式戦もありますので、ぜひ一度、棚橋を観に来てください。そして、まだプロレスを観たことがない人!プロレスは、悩みがある人、道に迷っている人、元気が欲しい人、楽しみたい人、あらゆる心の状態に効く処方箋を持っています。その、エネルギーをプロレス会場にもらいに来てください。絶対に元気にして帰します!思い出のサンプラザ、全力で頑張ります!

おまけ

インタビュー当日(202571日)は、ラジオ3「プロレスの時間(放送は710日)」にご出演いただきました。ラジオでは、朝礼でダジャレを言ってトラウマになった話、棚橋選手引退試合のカードは誰だ!など、ここでは書ききれなかった話が盛りだくさん。ぜひSpotifyでアーカイブをお聞きください。

 

G1 CLIMAX 35
・開催日時/2025722日(火)17:00開場/18:30開始
・会場/仙台サンプラザホール
・住所/宮城県仙台市宮城野区榴岡5-11-1
・チケット/3階指定席6,500円、2階・1階指定席8,500円、ロイヤルシート(2列目以降)13,500円他 ※小中高生は当日2,000

詳細は特設サイトを確認 https://g1climax.njpw.co.jp/

 

こけし
kokeshi

プロレスは元気と勇気をくれるパワースポット。プロレス沼に足を突っ込んだスタッフこけしが、推しの魅力を(勝手に)伝えます。