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2019.12.28

「レストランバス閖上 presented by テロワージュ宮城」に行ってきた!

文代梅津Kappo・別冊チーム
12月13日(金)に開催された「レストランバス閖上 presented by テロワージュ宮城」に参加してきました!

“テロワージュ”は、“気候風土と人の営み”を表すフランス語・テロワールと、食事と酒が互いに引き立て合う最良の組み合わせを指すマリアージュをかけ合わせた造語。

東北の豊かな山海の幸と酒、それを育む自然や伝統文化、生産者をつなぎ、テロワールとマリアージュを同時に楽しめる取り組みです。

2019年から、東北6県で日本酒やビール、ワインの醸造所のほか、さまざまな食材の産地をめぐるツアーが企画されていました。

その一環として1213日(金)に開催された、「レストランバス閖上 presented by テロワージュ宮城」に参加してきました。

1階がキッチン、2階がテーブル付きの座席となっているバスに乗り込んで、201910月に東日本大震災の被災より酒蔵を再建した名取市閖上の『佐々木酒造店』(姉妹紙「Kappo」1月号で紹介しています)に向かい、名取の旬の食材と地酒のペアリングを楽しむツアー。

キッチンには、『Oupe(オープ)』のシェフ・渡邊政也さん。名取・閖上の山海の幸を盛り込んだ、特別なランチをいただきます。さらに今回は、ランチで使用される食材の生産者がゲストとして登場し、食材にまつわるストーリーを披露してくれます。

宮城県内初走行となるレストランバス。ガラスルーフは開閉式で、天気がいい日には心地よい風を感じながら食事を楽しめます

1階にはキッチンを備えています

秋保ワイナリー』代表取締役で、「テロワージュ」の提唱者でもある毛利親房さんがバスに同乗。新酒・メルローのロゼで乾杯! テロワージュのこと、名取のこと、閖上のことなど解説を聞きながら、一路閖上へ。

『佐々木酒造店』では、専務取締役の佐々木洋さんがお出迎え。今日は新設した蔵の中をお披露目。蔵の内部については、ぜひ姉妹紙「Kappo」1月号でご覧ください。

毛利さん自ら、新酒をサーブしてくれました

『佐々木酒造店』入口にて。これから佐々木洋さんに中を案内してもらいます

この日の参加者は半分がアメリカからのお客さん。解説は英語と日本語の両方で行われました

見学の後は、昔からずっと名取で愛されており、閖上に戻って最初にしぼった「しぼりたての生原酒」と、宮城県産の米で醸した純米酒「宝船浪の音 閖(ゆり)」を試飲させてもらいました。佐々木さんの酒造りに対する想い、ふるさと閖上への想いを聞きながら飲むと、その味わいも格別です。

佐々木さんの説明を聞きながら、可愛いお猪口で2種類試飲しました

さて、お待ちかねのランチタイム!

まずは、名取・閖上の名産赤貝を燻製オイルで和えたものを、フォカッチャのトーストにのせていただきます。おともは秋保ワイナリーの「デラウェア 白」。微かに燻製が香る赤貝の旨みに、アクセントのグレープフルーツがワインとの相性を引き立てます。ザクザクのフォカッチャとコリコリした赤貝の歯ざわりのコントラストもおもしろい!

2品目は、シャコエビ、イカをイカスミで。旨みを凝縮したイカスミのソースもさることながら、薄くスライスしてあるシャキシャキのカリフラワーに感動しました。

閖上の赤貝/燻製オイル/フォカッチャのトースト

シャコエビ/イカスミ/イカ

ここで名取の冬の味・名取せりとともに、「三浦農園」の三浦隆弘さんがいらっしゃいました。名取の在来野菜である「名取せり」を、三浦さんは有機農業で生産しています。

3品目に登場したのは、魚介のコンソメとムール貝を合わせ、香り高いセリの味わいを引き出したスープ。さながら渡邊さん流のセリ鍋という趣です。

魚介のコンソメ/三浦さんのセリ/ムール

本日のメインは、ひらめと白い泡のソース、ゆり根。『佐々木酒造店』が震災後にチャレンジした新たな味わいの純米吟醸酒「玲瓏(れいろう)」と合わせます。宮城県産トヨニシキを使い、ぱっと開いたような香りとキレが特徴の一杯。ゴルゴンゾーラの香り高いソースに合う風味です。

そしてもう一杯、佐々木さんから早めのクリスマスプレゼントが。2019年、丸森の米「いざ、初陣」で醸したライスワイン 「ルーチェ」。新工場で生まれた、ニュータイプの酒です。その名の通りワインのようにフルーティーで、イチゴのような果実感さえ感じる味わいでした。

最後のゲストは、名取の山側、高舘にあるいちご農園「ラ・フレーズ」の芦田さん。16月には観光農園もオープンします。とちおとめのパイをお土産にくださいました。イチゴのブランマンジェを食べながら、仙台駅へと戻ります。

ひらめ/白い泡のソース/ゆり根

ライスワイン 「ルーチェ」

イチゴ/ブランマンジェ/フランボワーズ

途中、シェフの渡邊さんが「自分自身、常にその日とれたもの、その土地のものを料理することを心がけている。『地産地消』とかしこまるのは自分のスタイルには合わないので、もっと自然に食べてもらいたい。今日はシンプルに“佐々木酒造店の日本酒に合う料理”をテーマに組み立てました」と挨拶してくれました。

今回、解説に来てくださった佐々木さんや三浦さんが、「同じ場所、同じ空気、同じ水で育まれた食材と酒が、合わないはずがない」と仰っていたのが印象に残っています。

地のものをその場で味わう。その味を届けてくれる人から食材のストーリーを聞くことで、さらに理解が深まり、味わいも記憶に残るはず。これ以上ない贅沢な時間を過ごすことができた一日でした。

東北の魅力は、風土そのもの。それを肌で、目で、舌で、めいっぱい楽しめる「テロワージュ」は、これからも目が離せなさそうです。

これからのツアーや企画の内容は、下記URLからご覧ください。

東北・美酒と食のテロワージュ
【WEB】https://www.tohoku-bishu-shoku-tourism.jp/

文代梅津
Kappo・別冊チーム

隔月5日発行の「Kappo 仙台闊歩」をはじめ、「ランチパスポート」、カフェや日帰り温泉などの別冊制作を手がける、S-style「じゃないほう」チーム。横丁探訪家のKappo編集長、カフェマスターあんこ、スイーツ女子ころりんこ、ランパス隊長まんじゅうこわいと個性豊かなスタッフ揃い。