みなさんこんにちは。S-style編集部のマタギです。本日は、12月7日(金)本日公開のドキュメンタリー映画『旅するダンボール』の主人公、段ボールアーティストの島津冬樹さんと、それを手がけた岡島龍介監督のインタビューを、前編・後編に分けて公開します。
前編の本日は、世界で注目を集める島津さんの活動と、映画の内容をお聞きしました!
世界中で話題を集める島津冬樹さん。自身を“段ボールピッカー”と呼び、各国の段ボールを拾って作品を作る活動している段ボールアーティストです。彼は、誰も見向きもしないダンボールを“財布”へと生まれ変わらせ販売する、「Carton(カルトン)」というブランドを立ち上げています。そんな島津さんがある日ひとつの段ボールと出会い、その源流をたどっていく途中の旅路で多くの人々と出会い交流していく様子を、3年にわたって追ったドキュメンタリー映画が『旅するダンボール』。段ボールと島津さん、そしてそれに関わる人々との繋がりが日本を飛び出し世界までも広がっていきます。
島津さん美術大生時代に、財布をなくしてしまって代用品を作ろうとしたのが始まりです。その後、学園祭で販売して反響があり本格的に作り始めました。
島津さん段ボールは“温かい”モノなんです。ひとつは、出来立ての段ボールはホカホカしているという意味の温かさ。もうひとつは、防寒性に優れているという意味の温かさ。そして、人の想いが詰まっているという意味の温かさ。段ボールは「誰かに贈り物をするために使うもの」ですよね。そのため、生産者の想いが表れたデザインだったり仕様だったりするんです。段ボールには人の温かさがたっぷり詰まっていて、そこが魅力であって僕が追い求め続ける理由でもあります。
島津さんはい、一番の宝物です。ヘブライ語で書かれているというのがポイントで、イスラエルに行かないと手に入らないんですよね。
島津さんそうなんです。特に現地の言語が入っているものが一番好きなんです。その国のデザインや流行がわかるんですよね。でも本末転倒なのが、お気に入りになると財布にはできないというところです…。大切すぎてカッターが入れられないんですよね(笑)。そうやって増えたコレクションが映画の中でも登場しますので、ぜひ観て笑ってほしいです。
島津さん僕が独自に作り出したアワード「カードボード・オブ・ザ・イヤー」に昨年輝いたのは、ブルガリアで拾った支援物資の段ボールです。これは難民キャンプや戦地でしか手に入らないものなんですが、なぜかブルガリアの街中に落ちていて。びっくりしたのと嬉しかったのとで、1位に輝きました。段ボールを通してそういったエピソードにも出会えるんですよね。
島津さん僕はチームの人たちの温かさも感じました。監督やプロデューサーさんは、僕の段ボールへの想いを丁寧に汲み取ってくれて、とても嬉しかったですし満足のいく作品に仕上がりました。
島津さんたくさんの人が来てくれました。お客さんもみんな喜んでくれて、仙台で開催てきて僕自身もうれしかったですね。
島津さんこの映画のコンセプトは「不要なモノから大切なモノへ」。モノを捨てる前に、何か使い道があるんじゃないか、さらに良いモノを生み出せるんじゃないかという考えをもつきっかけを見つけてほしいと思います。東北の皆さんは、震災で段ボールを使う機会も特に多かったかと思います。その時とはまた違った活用法があるということを、映画をみて考えてもらえればうれしいです。
明日は『旅するダンボール』を制作した岡島龍介監督のインタビューを公開します。ぜひご覧くださいね!
『旅するダンボール』
公開日/2018年12月7日(金)
出演/島津冬樹
ナレーション/マイケル・キダ
監督・撮影・編集/岡島龍介
プロデューサー/汐巻裕子
[2018年/日本/91分]
上映館/MOVIX仙台
公式サイト/http://carton-movie.com
★12月7日(金)初日には「ポタトの段ボール ミニチュアレプリカ」をプレゼント!
※先着順、なくなり次第終了
趣味は山登り。山頂でコーヒーを飲み、下山後は銭湯に直行、ラーメンを食べて帰るのが理想の休日。最近は「Netflix」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」を使いわけて、ドラマ・映画鑑賞の沼から抜け出せないでいる。
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