ラジオ３×日刊S-styleWebコラボ企画「音楽とのみもの」vol.2

みなさん、こんにちは！仙台のコミュニティFM「ラジオ３」の鈴木美範です。
「ラジオ３」は、せんだいタウン情報のラジオ版として1996年に開局したコミュニティFMです。
https://www.radio3.jp/

先日、2021年2月21日（日）でちょうど開局25周年を迎えました。
これからも仙台のまちで暮らす方々に向けて、楽しいラジオな時間をお届けできれば幸いです。

25周年イヤーを皮切りにラジオ局のキャッチコピーを「とことんローカル定食ラジオ」としました。

ローカルのラジオ局として地元の話題にこだわって番組作りをしていき、気軽に食べられる定食のような存在を目指したいという思いを込めたコピーです。

連載2回目となる、このコーナー「音楽とのみもの」は、2020年の12月まで仙台タウン情報S-style本誌に連載していたページをweb版にリニューアルした記事です。

「音楽にあうのみもの」、「のみものにあう音楽」を紹介していく記事なのですが、ラジオ３の放送でも同じ名前「音楽とのみもの」というラジオ番組を同時展開しています。

ラジオ番組は、毎月第1金曜日の午後7時から午後8時までの放送です。

連載2回目のセレクターを務めて頂くのは、心を唄う鍵盤弾き「長利和季さん」です。

長利和季　宮城県出身、音楽家。心を唄う鍵盤弾き。物語のように詩を紡ぎ、音を奏でる唄うたい。 2018年3月のワンマンライブ「いつか光を失くしても」内にて、局所性ジストニアであることを告白。右手と喉の治療に専念するため一切の音楽活動を休止した。約3年間の闘病を経た2021年2月、1ヶ月連続ライブ「『ただいま』の第一歩」を開催。 1ヶ月を無事に完走し音楽活動に復帰、大きな注目を浴びた。 2021年12月18日に、ONE MAN LIVE「」を開催することを発表。 ※「」内はスペースが8つで正規タイトルです。

水のように音楽を。

2021年もあっという間に3ヶ月が過ぎ、いつの間にやら新年度、みなさまいかがお過ごしでしょうか？
宮城県仙台市を中心に音楽活動をしておりますシンガーソングライター、心を唄う鍵盤弾き「長利和季」が今回の「音楽とのみもの」セレクターを担当させていただきます。

さて、「音楽とのみもの」というテーマでお話しするにあたって僕がセレクトした「のみもの」は、「ミネラルウォーター」
そう、「水」です。

「音楽に合うのみもの」のお話ししないんかい！
と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、なにもテキトーを言っているわけではありません。
今回は僕なりに「音楽とのみもの」というテーマの解釈を少しだけ広げてお話ししますので、
どうぞ寛容な心でご一読いただければ嬉しいです。

このテーマをいただいたときに、そもそも「音楽」って僕にとってなんだろう？というところから考えました。
アーティストにとって音楽は生活の一部だけれども、かといって全員に必需品と断言はできない娯楽のひとつ。
考えた結果、一番しっくりきたのが「水」でした。

生活の中で「毎日必ず2ℓの水を飲んでいます！」という方は多くないにしても、
少なからず生活の一部に水を飲む機会はあるでしょう。
音楽もそういうものじゃないかなと思います。
また、水は無色透明、無味無臭。
その染まらなさと、逆に今から何にでも染まれるという柔軟さはまさしく音楽だと感じました。
悲しいときは悲しい色に、楽しいときは楽しい色に。
音楽の色は最初から決まっていなくて、聴いているそのときの気持ちを音に乗せて、音楽に色を感じるんです。

毎日必ず聴かなくても、いつの間にか生活の一部にそっと溶け込む。
音楽はそんな水のようなものであってほしいと思っています。
かといって「音楽を聴くときは水を飲みなさーい！」と言っているわけではありません。
何を飲むかはあなた次第。
悲しい気持ちのコップには青色の音楽と飲み物が合うかもしれないし、
楽しい気持ちのグラスには華やかな音とカクテルが似合うかもしれない。
そうやって音楽に寄り添うときに気持ちのカップを入れ替えて、
自分だけの飲み物(音楽)を注いでみるとなんだか少しだけ音も味も美味しくなりそうです。

そんな僕が今回メインでおすすめする音楽は、「底なしの青」の「水中花火」です。
仙台を中心に活動しているバンド、「底なしの青」
僕はこの曲を深夜の作業中、2ℓペットボトルのお水を飲みながら聴きたいと思います。
ラジオでのO.Aでは、他にも水をイメージしたおすすめの音楽を紹介します。
ぜひ音楽に寄り添うときには、あなた色の「音楽とのみもの」を想像しながら聴いてみてくださいね。