「漁港の町、塩竈を象徴する新たな名産を生み出したい」。
そんな思いを抱き、立ち上がったのは、世界中から調達した良質な水産資源を素材に加工製造から販売を行う『YAMATO』。
今回は代表取締役社長、都留城太郎さんに、『竈さば』へのこだわり、誕生秘話などをお聞きしました。
「海の幸なのにYAMATO」の名で立ち上げたEC店舗では、タラバガニやウニ、ホタテなど、常時200種類もの商品を販売し、楽天市場の海産物部門において4回も年間優秀店に選出。
塩竈から魅力的な海産物を食卓に届ける中で、都留社長はあることに気がついたとのこと。
「私たちのEC市場に、塩竈の魚が素材である商品を、ほとんど取り扱っていないことに気がついたんです。それがきっかけで、地元の水産業者や市場などにも協力をお願いしながら、塩竈ならではの名産を作るべく商品開発に乗り出しました」
「そこで目をつけたのが、塩竈港に揚がるサバでした。宮城県といえば『金華さば』が有名ですが、実は脂の乗りも身の品質も同等のサバが塩竈港でも水揚げされていることを知り、新しい名産になりうる可能性を感じました」
「まずは安定した漁獲量を目指すため、地元の水産3社が協力してサバ漁船の誘致を展開。その水揚げされたサバのサイズを細かく選別して急速凍結。もっとも脂肪含有率が高い11~1月時期に、主に三陸沖で漁獲されて塩竈港で水揚げされたサバのみに限定して『竈さば』と命名しました」
こうして誕生した「竈さば」。
煮ても焼いても〆ても絶品のこのサバを素材に、『YAMATO』では「缶詰」、「生ハム」、「骨取りフィーレ」の3品を開発し、2021年より販売をスタート。
都留社長曰く、「サバの水煮と味噌煮には、身がふくよかで脂が乗った500g以上の『竈さば』だけを厳選しています。味付けは缶詰加工の老舗『木の屋石巻水産』に協力いただき、製造後すぐに出荷せず、缶に詰めてから3ヶ月間熟成させるのもこだわりです」
「缶を開ければ、サバの身の大きさが目を引き、食べればサバの身や骨まで味が染み込み、脂が馴染んでしっとり、塩角がとれてまろやかな味わいが楽しめると思います。『竈さば』ならではの風味を心ゆくまで堪能していただけます」とのこと。
「今後はカレー味など、新しい味の展開も考えています」というから、これはなんとも楽しみです!
▼編集部が実際に食べてみた!「竈さば」の販売場所や実食レポ、さらに塩竈の地酒とのペアリングのススメなどはこちらの関連記事からどうぞ
【がま、さば、うまっ!】港町・塩竈発の新名物「竈さば」実食レポート
株式会社YAMATO
☎022-361-3035
営業時間/9:00~17:00
https://uminosachi-yamato.com
せんだいタウン情報 S-styleの非公認キャラクターとしてその名をほしいままにしてきた癒しロボ。これまで連載してきた4コママンガを振り返ってみたり、癒しロボが注目する情報などをお伝えしていきます。
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