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2021.12.13

【宮城グルメ遺産vol.3】予約必須の冬グルメ!青葉区中央『いな穂』の「せりしゃぶ」

こんにちは、S-style編集部のあちきです。今日は、連載「宮城のグルメ遺産」第3弾。

青葉区中央にある『いな穂』の「せりしゃぶ」をご紹介します。

連載「宮城のグルメ遺産」は、仙台生まれ仙台育ち、生粋の仙台っ子である編集部スタッフが、まだまだ知らない地元のグルメ遺産を探し、宮城県内をカメラ片手に走り回る企画です。本誌S-styleでも連載中

独特の香りと食感が魅力

宮城の名産「セリ」がおいしい季節が今年もやってきました。

セリは、シャキシャキとした強い食感と特有の香りが魅力。冬の初めから春にかけて、宮城県ではスーパーなどでもよく見かける野菜です!

仙台ではお雑煮にも欠かせない野菜で、おひたしなどにして食べることもあります。

今回紹介する「せりしゃぶ」とは、セリの根や葉をあつあつのおダシにくぐらせていただく料理。
セリ特有の食感や香りをダイレクトに楽しめるとっても粋な食べ方で、仙台市民から県外の観光客まで強い支持を得ています。

セリは『三浦農園』直仕入れ!
仙台駅前の小料理屋『いな穂』

2003年にオープン

仙台駅前の名掛丁センター街にある『いな穂』は、席数10席ほどの隠れ家的な小料理屋。

親方が作る季節の料理が好評のお店です。

呑兵衛の食指が思わず動く粋な小料理がずらり。宮城の名物・三角油あげを使ったピザも!

開店当初から提供していた「せりしゃぶ」は、常連さんから口コミで広がりやがて仙台名物として愛されるように。

その主役は名取市にある『三浦農園』のセリです。

こちらが『いな穂』で使用している『三浦農園』のセリ

有機栽培でセリづくりに取り組む『三浦農園』(名取市)は、多くの料理人が信頼を寄せている農家さん。

いな穂の親方・伊東さんも2日にいっぺん農園まで足を運び、収穫したての新鮮なセリを仕入れています。

伊東さんによると、三浦さんのセリの良さは「触っただけでわかる」もの。自然の恵みを体いっぱいに蓄えたセリは柔らかくもしなやかな手触りで、見た目もとっても生き生きとしています!

『いな穂』では農園から運んできたセリを根から葉まで丁寧に洗い、1人前で150gも使用しています。

「せりしゃぶ」のおいしい食べ方

『いな穂』の鍋の出汁は、鴨の旨みとかえしが効いた醤油ベースのつゆ。

ふつふつと沸いてきたらセリを入れましょう。

鰹出汁と醤油ベースのつゆにセリをくぐらせて。鴨肉のダシも効いています!

しゃぶしゃぶする時間は根が1015秒、葉は2~3秒ほどでOK!

根はホクホク、葉はシャッキリとした食感が楽しめます。

ひと口食べて感じるのは『三浦農園』のセリのおいしさ。力強くしなやかな歯触りに、濃厚なセリ特有の風味。そして噛むほどに、野菜の旨みと甘みが広がります。これはまさに料理の主役!

鴨の旨みが効いたつゆがセリにもじゅわっと染み込んで、セリの香りとベストマッチ!

さらに『いな穂』では、鍋の〆も魅力的。

うどんやご飯もありますが特におすすめなのが「ラーメン」です!

実はラーメン好きの親方。色々食べ歩いた中から、コンセプトに共感したという仙台の人気ラーメン店『だし廊』の自家製麺を仕入れることに。

〆は断然ラーメンがおすすめ。人気ラーメン店『だし廊』の自家製麺を使用

ちゅるんとしたのど越しのストレート麺が相性抜群です

さらにさらに、名わき役がこちらの「お麩」。

おダシをたっぷり吸ったお麩も絶品です!

噛むとじゅんわり、おつゆがあふれ出す。ふわふわの食感も美味なり!

鍋料理は季節替りなんです!

10月中旬~5月上旬限定で提供される「せりしゃぶ」ですが、実は『いな穂』では通年で季節替りの鍋を用意しています。

【冬~春】せりしゃぶ
【初夏】みょうがたけと志波姫豚のしゃぶしゃぶ
【夏】夏野菜と牛たんしゃぶしゃぶ
【秋】あけび・きのこと志波姫豚のしゃぶしゃぶ

旬の恵みを味わうしゃぶしゃぶはどれもおいしそう。

特に親方のおすすめが「みょうがたけと志波姫豚のしゃぶしゃぶ」。志波姫豚でミョウガタケを包んで食べるのが絶品なんだとか!ぜひ今度は夏に来たい!

季節替りの鍋の提供時期は店舗までお問い合わせを!

また、せりしゃぶの時期は混雑必至。

前月から予約を受け付けており、早めの予約が必須となるので来店の前にお店にお問い合わせくださいね。

根っこに旨みがぎゅっと詰まった冬セリ。
茎や葉っぱが味わい深い春セリ。

気候の変化に応じて野菜の持ち味も変わっていきますので、ぜひ冬と春とで味わってみてください!

【まとめ】

  • 冬の仙台名物「せりしゃぶ」(1人前1,650円)が人気の小料理屋『いな穂』
  • 名取の『三浦農園』のセリが主役!締めはラーメンがおすすめ
  • セリの時期は予約必須。来店の前に必ず問い合わせを

【交通アクセス】
JR仙台駅・地下鉄仙台駅前より徒歩2分(北出口3が最寄り)

いな穂

住所: 仙台市青葉区中央1-8-32 名掛丁センター街内

電話:022-266-5123

営業情報:15:00~23:00(ラストオーダー22:30)

定休日:日曜(月曜が祝日の場合営業、翌日休み)

HP:https://www.instagram.com/inahoseri/

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vol.1 青葉区北目町・村上屋餅店の「づんだ餅」
vol.2 青葉区中央・阿部蒲鉾店の「ひょうたん揚げ」

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あちき

日刊S-style Web編集長。仙台生まれ仙台育ち。週1ジム通いの後にすする『そばの神田』が至福。コロナ禍以降は料理とお笑い、「ゼルダの伝説」に凝っています。