こんにちは、S-style編集部のあちきです。2024年1月19日(金)、仙台市太白区秋保に米国発のクラフトビール醸造所『GRATE DANE BREWING(グレート デーン ブリューイング)』がオープン。
アメリカ・ウィスコンシン州から初の国外進出として秋保にやってきた話題のビール醸造所。日本でも年々クラフトビールのブームが浸透してきている中の出店とあり話題になっています。
どんなところなのか、早速行って確かめてきました!
・GRATE DANE BREWINGとは
・交通アクセス(車/バス)
・店内の様子
・メニュー一覧と注文方法
・実食レビュー
・缶ビールの販売(現状は2種類)
・まとめ
・店舗情報
秋保店の外観
『GRATE DANE BREWING』とは、アメリカ、ウィスコンシン州マディソンで1994年に創業したクラフトビールのブランド。
地元マディソンでは、醸造したばかりの出来立てクラフトビールを併設の飲食店で飲むことができる「Brewpub(ブリューパブ)」というスタイルで人気を集め、5店舗を展開。
ビールの名産地として知られるミルウォーキーを擁する州にあり、約30年にわたりビール好きの地域住民から支持を得るブランドです。
通称「Dog Head」として親しまれるロゴマーク。犬種のグレートデーンと、州都マディソンが位置するデーン郡を「Great Dane(偉大なるデーン郡)」と呼ぶことをかけて名付けられたんだそう
そんな『GRATE DANE BREWING』が初めての海外進出先として選んだのが日本の仙台。
実は、創業初期に日本人が醸造家として働いていたことや、実兄が京都大学で教鞭を取るほどの日本通であったことから、以前から日本に対して特別な思いを抱いていたという創業者のロブ・ロブレグリオさん。
さまざまな縁に導かれ視察に訪れた秋保にて、牧歌的な雰囲気や豊かな自然環境を気に入り、ここでの開業を決意。自ら仙台に移住し、ブリューマスター(醸造責任者)としてビールづくりに携わることを決めました。
そうして敷地面積約5000平米、ブルワリーは1000平米の土地に、二階建ての工場兼レストランを新設。2021年からは秋保地域にてホップ栽培を始めており、今後は自分たちで育てたホップもビールづくりに積極的に使用していく予定なんだそう。
創業者のロブさんは、2012年には「Brew Master of the Year in the USA」を受賞した、アメリカにおけるビール醸造の第一人者!そのブリューマスター自ら秋保に移住し、この地からおいしいビールを届けます
『GRATE DANE BREWING』がオープンしたのは仙台市太白区秋保町湯元字枇杷原5番地。仙台市中心部から車で30分程度で行ける定番観光地、秋保温泉街にあります。
『秋保ワイナリー』や『磊々峡(らいらいきょう)』から東側に車で1分ほど走った大通りに面しており、近くには蕎麦やガレットが評判の『SOBA to GALETTE あずみの』があります。駐車場は約30台です。
公共交通機関の場合は、宮城交通バス「枇杷原バス停」が目の前。およそ1時間に1本運行していますが、最新情報は宮城交通バス秋保線のホームページでチェックしてください。
宮城交通バス「枇杷原」バス停が目の前
枇杷原バス停→仙台方面のバス時刻表(2024年1月現在)
オープン当日は、開業を楽しみに待っていた地域住民の方で行列に!15分ほど列に並んで、いよいよ入店です
それでは早速店内の様子を見ていきましょう!
秋保でも、醸造所とパブを併設するブリューパブのスタイルを採用。
インダストリアルな趣き漂う店内には、工場の内部が見られる大きな窓がくり抜かれており、醸造の様子を間近に楽しみながら出来立てのクラフトビールと料理が堪能できます。
1Fレストランの内観
レストランからはビール醸造所の中が見える!大きなタンクと、職人さんたちの作業の様子が迫力満点!
2F席
1Fの入口傍では、Dog Headのロゴを配したオリジナルグッズも販売
ぽってりとしたユニークな形が可愛いビールグラスとマグカップ。これで飲んだらビールが何倍もおいしくなりそうな予感
気になる出来立てクラフトビールのメニューがこちら。
現在は10種類を提供しています。
▼ドリンクのメニュー一覧
▼店内で楽しめるクラフトビールメニュー一覧(すべて350ml)
量は一律350ml程度で、一般的な缶ビールと同じくらい。飲み比べができる少量のセットなどは現在は提供していませんが、今後検討していくとのことです。
料理のコンセプトは、宮城・東北の食材を使ったアメリカンスタイルのフード。ウィスコンシン名物「チーズカード」のフライを『蔵王チーズ工場』のチーズを使って再現したものや、石巻産ホヤを使ったチャウダーなど、趣向を凝らしたメニューが揃います。
▼フードメニュー
注文はカウンターにて。現金&キャッシュレスOK。工場と繋がったサーバーから出来立てのクラフトビールをサーブしてもらいます
左「グレートラガー」、右「秋保温泉ビール 湯上がりピルスナー」
この日オーダーしたのは
「グレートラガー」は『GRATE DANE BREWING』を代表するフラッグシップビール。初めてならまずはコレでしょう!
ビア―ガイド
日本の一般的なビールの注ぎ方とは違って泡の層が分厚くありませんが、このスタイルがアメリカでは主流なんだそう
「グレートラガー」は、ラガーならではのコクはありつつも後味はさっぱり。モルトの甘みやホップの華やかな香りを感じられるのに、喉ごしはスッキリという最高のバランスを追求したひと品。
とても飲みやすく、食事にもよく合う、“ドライ”なラガー好きの日本人を満足させる味わいです。
もう一つの「秋保温泉ビール 湯上がりピルスナー」は、なんとブルワリーの隣の田んぼで採れた「ひとめぼれ」(お米)を副原料に使用しています。
こちらは“湯上がり”という名前の通り、火照った身体を冷ますのにぴったりなゴクゴク系。ビールをあまり飲まないという人でも親しみやすく、まさに秋保温泉での湯めぐり後に最適です。
フードもオーダーしました!
フードは6種類ある「サブサンドイッチ」の中から「オイスターポーボーイ」(1,200円)をチョイス。縦長のふかふかパンに、コーンミールの衣をまとった石巻産カキフライとレムラードソースを合わせたサンドイッチです。
サンドイッチはすべて、サイドをフライドポテトかサラダから選択可
このレムラードソースが、マヨネーズにハーブやピクルスを加えたソースなのですが、ビールによく合う!
カリッと香ばしいフライにカキの濃厚な磯の風味、ハーブやピクルスの香味とマヨネーズのコクが相まってビールが止まりません。アメリカらしい全粒粉入りのパンも食べ応えがあって美味!
別日に「EVERYDAY IPA」(850円)も飲んできました!フルーティーで飲みやすいけれど、後からIPAらしい苦味が追いかけてくる、そんなバランスが抜群!これは毎日でも飲みたい・・・!
なんと言っても、サーバーから直接注がれる出来立ての味わいが格別。この鮮度の良さを楽しめるのは醸造所ならではです。
個性豊かなクラフトビールを飲み比べしながら、仙台・宮城の食材とアメリカ食文化が融合したこだわりの料理に舌鼓。正統派ラガーからフルーティなIPAまで揃い、ビール好きもそうじゃない人も満足できること請け合いです。
このおいしさを自宅にも持って帰りたい!
お土産にしたい!
という人もご安心を。
店内では缶ビールも販売しています。
レジカウンターでも注文できます
現時点で販売している缶ビールは
の2種類。
「GREAT LAGER」(右・430円)、「EVERYDAY IPA」(左・480円)
商品には「001」「002」などの番号がついており、いずれは006番くらいまで増えていく予定だそうなので、こちらも楽しみ!どちらも400円台と、購入しやすい価格も魅力ですね。
今後は秋保で製造したビールを仙台市内の飲食店で提供したり、ネットショッピングでも購入できたりするようにしていく予定だそう。
日本のクラフトビールシーンに新風を巻き起こす話題のブルワリー。新たな秋保名所、そして宮城の名物としても期待したいですね。
まずは皆さんも出来立てのクラフトビールを秋保で思う存分楽しんでみるのがおすすめ。これは行かなきゃ損ですよ~!
【店舗情報】
GRATE DANE BREWING(グレート デーン ブリューイング)
住/仙台市太白区秋保町湯元字枇杷原5
℡022-397-7276
営/11:00~21:00(レストランのラストオーダー20:30)
休/不定休
P/30台
C/可
交通/【車】東北自動車道仙台南ICより車で15分、【バス】宮城交通バス枇杷原バス停すぐ
https://greatdanebrewing.jp/
Map
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日刊S-style Web編集長。仙台生まれ仙台育ち。週1ジム通いの後にすする『そばの神田』が至福。コロナ禍以降は料理とお笑い、「ゼルダの伝説」に凝っています。
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