お久しぶりです、プレスアート・ラジオ3自転車部です。
今回は、去る9月18日(土)に、3年ぶりにリアルイベントが開催された『ツール・ド・東北 2022』(河北新報社、ヤフー主催)の、出走取材レポートをお送りします。
出走したのは、2019年の大会で、「石巻発170㎞ 南三陸フォンド」に挑戦し、途中、足切りに会い悔しさを引きずったままコロナ禍を過ごした自転車部のエース、あんこ。そして、自転車は十数年前に通学で乗っていた程度の、根っからのインドア派であるこけしの二人。
あんこは、約3年ぶりとはいえ、いろんなサイクルイベントに参加してきた経験もあるので、ペースを取り戻せば大丈夫だろう、と。だが、こけしは…。
この記事では、これまでほとんどスポーツ系自転車に乗ったことがないスタッフ、こけしが『ツール・ド・東北 2022』へチャレンジした様子をお伝えします!
★前編はコチラから
3年ぶりのリアル出走取材! 「さて、誰が出る?」から始まる「ツール・ド・東北2022」出走レポート~準備編~
https://s-style.machico.mu/pickup/29713
週間天気予報とにらめっこしながら心配していた天気も、なんともちそうな大会当日の9月18日早朝。駐車場で初対面となったこけしとスペシャライズドのe-bike、VADO SL。
「このスイッチ押すとどうなるんですか?」「ライトはどうやって点けるんですか?」「ギヤは変えるんですか?」など、この日のためにしっかり準備してきたほかのライダーさんには申し訳ないほどのスタート前の状況に対して、部長・ガッツおそ松は「大丈夫、大丈夫」を繰り返す。一方のあんこは「エイドステーションでおいしいものが待ってますよ!」と、さすがの余裕な表情。
エントリー後に駐輪エリアでちょっとだけ乗ってみたこけしは、驚きの表情とともに「これ、すごくないですか!少しこいだだけですごく進む!」と、先程までの不安はすっかりと吹き飛んだご様子!?
朝6時30分。スタート地点のゲート前では開会式が行われ、ハート型の風船が澄み渡った青空に舞い上がり第一グループが出走スタート!メディアとしての出走取材のため、グループの最後尾に合流する形でスタートした2人は、最初のエイドステーションである女川へ向けて、前あんこ、後こけしのフォーメーションで、『石巻セイホクパーク』を出発しました。
撮影班も急いで駐車場まで戻り、女川エイドステーション(以下AS)へ向かいますが、自転車って意外と速い!結局二人に追いつくことなく女川ASの駐車場に到着。上がってきた太陽とともに気温も上昇して汗だくの二人と合流すると、久々のライドに多少疲れの表情を見せるあんこ。それとは対象的に、こけしは出走前とは考えられないほど余裕の表情を見せた。
「この自転車、すごいですね!上り坂も全然余裕です!!」と、こけし。話を聞くと、まずは恐る恐るecoモードでスタート。電動アシスト自転車と聞くと、自転車自体が重くハンドルが取られるイメージでしたが、普通の自転車と比べても違和感なし。むしろ、ママチャリよりも乗りやすいと、すっかりスタート時の自転車への恐怖心は吹き飛んでいった様子。
部長・ガッツおそ松の作戦は、平坦路はバッテリーを温存、上り坂に入ったらアシストを効かせれば、きっとゴールが見えてくる!というものだったが、
「女川の手前の上り坂で、ギヤを一番軽くしてもペダルが重くて、進まない!これはecoモードでは太刀打ちできない上りだと早々に判断して、もう1ランク上のアシスト、トレイルモードを使用しちゃいました。ひと漕ぎでグイーンと前に進むパワフルさに感動して、さらにその上のターボモードに!そのパワーといえばもう、平坦な道とほとんど変わらないほど。一定のペダルの回転で淡々と坂を上っていて、気がつけばあんこを追い抜いてしまいました!」と女川ASで話すこけし。いや、これは想像以上のパワーのようです。
女川ASを出発した二人は、次の雄勝ASへ。ヘルメットに小さな初心者マーク&「PRESS」のゼッケンを着けるこけしは、走行中やASでいろんな人に声をかけてもらって励まされていました。雄勝までの山道では、バッテリーの減りを心配して、ターボモードは封印。ecoモード&ギヤチェンジで踏ん張るも、頂上の見えない上り坂ではここぞとばかりにトレイルモードへ。
雄勝ASに着く頃には、さすがに「暑い…そして疲れてきた」という状況でしたが、ホタテ焼きのプリプリとした食感と塩味で体力回復!?
折り返し地点の神割崎ASまではトンネルが多く、想像以上に暗くて苦戦を強いられる。でもスペシャライズドのVADO SLは、内蔵されたライトが非常に明るいので、「暗い」「怖い」と余裕がない初心者には心強い装備。神割崎手前の上り坂は、疲れで心が折れそうになるが「私にはトレイルモードがある!」と、他のライダーがしんどそうに上る中、“すみません!”と言いながら一定のスピードでぐんぐん上ることができたという。「うらやましい…」「交換して~」という声を背中に受けながら…。
折り返し地点である神割崎ASに到着した時のバッテリー残量はまだ70%。南三陸シーフードカレーをいただきエネルギー回復!神割崎で休憩している間に小雨が降ってきたが、コース最後の北上ASに着く頃にはすっかり上がり、うにめかぶを堪能。北上川沿いを石巻に戻ってくるルートは相変わらずの向かい風で、標高差はないとはいえずっとペダルを回し続けないと進まない、ライダーにとっては辛いポイント。ですが、バッテリー残量とともに段々と気持ちの余裕が出てきたこけしの頭の中では、ZARDの「負けないで」が脳内再生されていたとか!
そして、ついにその時がきました。
今日初めて乗ったバイクで、初めての100㎞を完走!
あんことこけし。無事にゴールした二人に感想を聞いてみました。
伴走としてこけしをしっかりリードしたあんこいわく、「初心者とはいえe bikeだから、多少平坦や下り坂でスピードを出しても坂道で追いついてくれるだろう、とあまり気を使わずに走れました。もしかしたら部長と走るより、自分のペースで走れたかも…!?」。
こけしはというと達成感のある表情で、「私でも100kmを完走できたのは、操作も簡単で乗り心地快適なe bikeのおかげ以外の何物でもありません。登坂を前に心が折れそうなときも“私にはトレイルモードがある”という安心感は本当に心強かったですね。バッテリー残量も結構残っていたので、最後は奮発してトレイルモードで颯爽と帰ってこれました。途中はある程度余裕も生まれて山から見下ろす海など風景も楽しめて、ライダーさんの優しさにも触れて、自転車の楽しさを実感できました!」
二人の頑張りは見事なのはもちろん、進化を続けるe-bikeの力もしっかり体験した1日でした。この1台があれば、ビギナーだってロードから街なか、ちょっとしたダートなど、フィールドを問わず走れて、本格的なサイクリングをよりカジュアルに楽しめそうです。
3年ぶりのリアル出走取材! 「さて、誰が出る?」から始まる「ツール・ド・東北2022」出走レポート~準備編~
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スペシャライズド仙台南
住所/宮城県仙台市太白区長町南2-12-85 U&Hビル1F
TEL.022-748-4313
営業時間/12:00~20:00(土・日曜、祝日12:00~19:00)
定休日/水・木曜(祝日を除く)
アクセス/JR太子堂駅より徒歩2分、地下鉄長町南駅南2出口から徒歩13分、仙台南部道路長町ICから車で10分、東北自動車道仙台南ICから車で18分
駐車場/8台 ※駐車場入口は、建物裏手より
メール/sendaiminami@seventhbikes.com
ホームページ/https://www.seventhbikes.com/
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