こんにちは、S-style編集部のあちきです。今日は、連載「宮城のグルメ遺産」第3弾。
青葉区中央にある『いな穂』の「せりしゃぶ」をご紹介します。
宮城の名産「セリ」がおいしい季節が今年もやってきました。
セリは、シャキシャキとした強い食感と特有の香りが魅力。冬の初めから春にかけて、宮城県ではスーパーなどでもよく見かける野菜です!
仙台ではお雑煮にも欠かせない野菜で、おひたしなどにして食べることもあります。
今回紹介する「せりしゃぶ」とは、セリの根や葉をあつあつのおダシにくぐらせていただく料理。
セリ特有の食感や香りをダイレクトに楽しめるとっても粋な食べ方で、仙台市民から県外の観光客まで強い支持を得ています。
仙台駅前の名掛丁センター街にある『いな穂』は、席数10席ほどの隠れ家的な小料理屋。
親方が作る季節の料理が好評のお店です。
開店当初から提供していた「せりしゃぶ」は、常連さんから口コミで広がりやがて仙台名物として愛されるように。
その主役は名取市にある『三浦農園』のセリです。
有機栽培でセリづくりに取り組む『三浦農園』(名取市)は、多くの料理人が信頼を寄せている農家さん。
いな穂の親方・伊東さんも2日にいっぺん農園まで足を運び、収穫したての新鮮なセリを仕入れています。
伊東さんによると、三浦さんのセリの良さは「触っただけでわかる」もの。自然の恵みを体いっぱいに蓄えたセリは柔らかくもしなやかな手触りで、見た目もとっても生き生きとしています!
『いな穂』では農園から運んできたセリを根から葉まで丁寧に洗い、1人前で150gも使用しています。
『いな穂』の鍋の出汁は、鴨の旨みとかえしが効いた醤油ベースのつゆ。
ふつふつと沸いてきたらセリを入れましょう。
しゃぶしゃぶする時間は根が10~15秒、葉は2~3秒ほどでOK!
根はホクホク、葉はシャッキリとした食感が楽しめます。
ひと口食べて感じるのは『三浦農園』のセリのおいしさ。力強くしなやかな歯触りに、濃厚なセリ特有の風味。そして噛むほどに、野菜の旨みと甘みが広がります。これはまさに料理の主役!
さらに『いな穂』では、鍋の〆も魅力的。
うどんやご飯もありますが特におすすめなのが「ラーメン」です!
実はラーメン好きの親方。色々食べ歩いた中から、コンセプトに共感したという仙台の人気ラーメン店『だし廊』の自家製麺を仕入れることに。
さらにさらに、名わき役がこちらの「お麩」。
おダシをたっぷり吸ったお麩も絶品です!
10月中旬~5月上旬限定で提供される「せりしゃぶ」ですが、実は『いな穂』では通年で季節替りの鍋を用意しています。
【冬~春】せりしゃぶ
【初夏】みょうがたけと志波姫豚のしゃぶしゃぶ
【夏】夏野菜と牛たんしゃぶしゃぶ
【秋】あけび・きのこと志波姫豚のしゃぶしゃぶ
旬の恵みを味わうしゃぶしゃぶはどれもおいしそう。
特に親方のおすすめが「みょうがたけと志波姫豚のしゃぶしゃぶ」。志波姫豚でミョウガタケを包んで食べるのが絶品なんだとか!ぜひ今度は夏に来たい!
また、せりしゃぶの時期は混雑必至。
前月から予約を受け付けており、早めの予約が必須となるので来店の前にお店にお問い合わせくださいね。
根っこに旨みがぎゅっと詰まった冬セリ。
茎や葉っぱが味わい深い春セリ。
気候の変化に応じて野菜の持ち味も変わっていきますので、ぜひ冬と春とで味わってみてください!
【交通アクセス】
JR仙台駅・地下鉄仙台駅前より徒歩2分(北出口3が最寄り)
住所: 仙台市青葉区中央1-8-32 名掛丁センター街内
電話:022-266-5123
営業情報:15:00~23:00(ラストオーダー22:30)
定休日:日曜(月曜が祝日の場合営業、翌日休み)
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日刊S-style Web編集長。仙台生まれ仙台育ち。週1ジム通いの後にすする『そばの神田』が至福。コロナ禍以降は料理とお笑い、「ゼルダの伝説」に凝っています。
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