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2020.09.26

【昨日公開!】最新映画『ミッドナイトスワン』草彅 剛さん&内田英治監督インタビュー!

皆さんこんにちは。S-style編集部のマタギです。本日は昨日公開の最新映画『ミッドナイトスワン』の主演を務めた草彅 剛さん、そして内田英治監督の特別インタビューをお届けします!

草彅 剛が演じるトランスジェンダーの生き様

(C)2020Midnight Swan Film Partners

東京に住むトランスジェンダーの凪沙と、ネグレクト気味の母親から逃げるように凪沙のもとにやってきた親戚の少女・一果。ふたりの奇妙な生活が始まるところから物語はスタートします。

「好きであんた預かるんじゃないから。言っとくけど、わたし子供嫌いなの」。

はじめはそのような言葉を一果に投げる凪沙。ふたりで生活を送る中で、バレリーナとしての一果の才能を知らされ、いつしか「母になりたい」という想いが芽生え、一果のために生きようとします。

主演・草彅 剛さん&内田英治監督にインタビュー!

草彅さん、内田監督、よろしくお願いいたします!

草彅剛さん仙台の皆さんこんにちは!今回主演を務めた草彅 剛です。

内田英治監督監督脚本を務めた内田英治です。

草彅さん監督、ついに公開になりますね!これはもうね、仙台の皆さんにもみてもらいたいです。

さっそくお話をお聞きしていきたいと思います。内田監督に質問です。『ミッドナイトスワン』を撮影するうえで大切にされていたことを教えてください。

内田監督一果ちゃん(服部樹咲)に関しては、ちゃんとバレエを撮るということを大切にしました。手足を吹き替えして、表情だけ女優さんが演じるということはせず、知名度に関係なくちゃんとバレエを踊れる方に出てもらうということを大切にしていました。
主人公の凪沙に関していえば、ステレオタイプのキャラクターにしたくなかったので、なるべく多くの取材をして、それを草彅さんと共有して一緒に気持ちを作っていくということを大切にしました。

主演に草彅さんをキャスティングされたのはどういった経緯があったのでしょうか?

内田監督最初はプロデューサーの方にご提案いただいて、ご本人に脚本を読んでいただく機会があって。とても脚本を気に入っていただけたので、草彅さんに演じていただくことになりました。こういったアートハウス系の、作家性の強い作品に出演いただけてとても良かったです。

草彅さんが演じる凪沙をみてどんな印象を受けましたか?

内田監督まったく予想だにしない凪沙でした。映画を作る前に「こういう映画になるだろうな」と考えてから撮影に臨むわけですが、今回に関しては、良い意味でほぼ100%違う作品になりました。草彅 剛さんという役者さんの個性が良い具合にミックスされて、草彅さんにしかできない凪沙が出来上がりました。それは予測するのが難しかったのではないかと思います。

続いて草彅さんへお聞きします。トランスジェンダーとしての演技はいかがでしたでしょうか。

草彅さん初めての役で難しいと思ったんですが、監督とミーティングをしたり、監督からいろいろ資料を送っていただく中で役作りができたように思います。そして現場に入って、その時々の空気を吸い込んで役に込めて、まるでじっくりおにぎりを作るような気持ちで役作りをしました。

演じるうえで参考にしたことや、心がけていた仕草などはありますか?

草彅さん撮影現場にもトランスジェンダーの方がいらっしゃったので、その中で演技をしていたら、僕もその空気に染まっていい形で飲みこまれるような感覚がありました。自分から演技しようと思わなくても凪沙になれた気がします。

一果を演じる服部樹咲さんの演技はいかがでしたでしょうか?

草彅さんとっても素晴らしくて、演技を超えたお芝居というか。そこにいるだけで、その役に見えてしまう説得力みたいなものが彼女にはあって、その姿があったからこそ僕も凪沙でいることができました。本当にお芝居を超えた、一果そのものの姿でした。

『ミッドナイトスワン』を観て、どのようなことを感じてもらいたいですか?

内田監督映画作りの原点でもある役者さんの演技を見ていただきたいです。いかに素晴らしい演技をしていただけるかという部分が映画においては大切な部分かと思います。私も役者さんの演技を観て、映画の世界を志すようになりました。いかに良い演技をしてもらうかを考えて撮った作品ですので、ぜひその部分にご注目ください。

草彅さんトランスジェンダーの方がご覧になられても、感じていただけることがあるかと思います。エンターテインメントとしてもおもしろく、見所が絶えません。観る人を選ばない作品です。新型コロナウイルスなどで大変な時期ではありますが、『ミッドナイトスワン』を観ていただければ、明日からまたがんばろうと思ってもらえるはずです。

仙台の街はどんな印象ですか?

内田監督仙台は過去の作品の舞台挨拶などで何度か来ています。イメージとしては映画好きな方が多く、映画をとても愛してくれている街というイメージがあります。今回の作品は超大作というわけではありませんが、仙台の映画好きの皆さんにぜひ応援していただければと思います。

草彅さん最後に来たのが去年のファンミーティングだったかな。今年も本当は行く予定だったんですが、コロナの影響で中止になってしまいました。牛タンがおいしいですし、空気も良い。いい時期になったらまた必ず仙台にお邪魔して、早く皆さんにお会いしたいですね。すぐ会えるように願っています。I LOVE 仙台! I LOVE 牛タン!(笑)

最後にS-style読者の皆さんにひと言お願いします!

草彅さん内田監督の脚本がむちゃくちゃすばらしいです! この時代だからこそ皆さんにぜひとも観ていただきたいです。忘れかけていた愛が描かれている作品です。良い涙を流して明日からまたがんばろうと思ってもらえるはずです!

内田監督今まで一度も観たことがない草彅さんの演技が撮れていると思います。そういったところもぜひ仙台の皆さんに観ていただければうれしいです。

『ミッドナイトスワン』
公開中
監督・脚本/内田英治
出演/草彅 剛、服部樹咲(新人)、田中俊介、吉村界人、真田怜臣、上野鈴華、佐藤江梨子、平山祐介、根岸季衣、水川あさみ、田口トモロヲ、真飛 聖
上映館/TOHOシネマズ 仙台、ユナイテッド・シネマ フォルテ宮城大河原
midnightswan-movie.com

そしてこのインタビューの音声は、本日放送のラジオ番組『オリジナルスマイル』でお届けします!草彅さんと内田監督の声が聴ける神回、ぜひご視聴ください!

仙台シティエフエム radio3『オリジナルスマイル』(FM76.2)
26日(土)21:00~OA
番組公式Twitter @natduorisuma
https://www.radio3.jp/

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マタギ

趣味は山登り。山頂でコーヒーを飲み、下山後は銭湯に直行、ラーメンを食べて帰るのが理想の休日。最近は「Netflix」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」を使いわけて、ドラマ・映画鑑賞の沼から抜け出せないでいる。