【9月11日（金）公開】笑えて、呆れて、呆れて、泣ける映画『喜劇 愛妻物語』

皆さんこんにちは、S-style編集部のマタギです。本日は今週金曜日公開の映画『喜劇 愛妻物語』をおすすめしたいと思います！　タイトルを見た時に、「愛妻ってことは、ハートウォーミングなドラマなのかな…、でも喜劇ってことは笑えるの？」と考えを巡らせていた私ですが、映画を観た後は、「濱田 岳さん…憎めない…！」という感想を持ちました。そんな映画の見どころをご紹介しちゃいます！

主人公は濱田 岳さん演じる脚本家の豪太。脚本家としての収入はほどんどなく、水川あさみさん演じる妻・チカがパートで稼いだ生活費を頼りに、情けない日々を送っています。豪太の才能を信じて結婚したチカですが、今では情けないダメ夫に罵詈雑言を浴びせるまでに…。うだつの上がらない豪太に対し、怒りをぶつけまくるチカに共感の嵐。観ているうちに「もっと言ってやって—！」と感じてしまいます。水川あさみさんの「はぁ？（怒）」が心地良い瞬間が訪れるはずです。

結婚して10年目。夫婦仲は冷めきっていますが、人並みの性欲を失っていない豪太はなんとかチカとの関係を取り戻そうと日夜タイミングを見計らい、彼女の機嫌を取ってセックスに持ち込もうとします。そんな姿もまた情けないのですが、なぜか見放すことができないんです…！もちろんチカには拒絶され、豪太の目論見は叶いません。
ある日、仕事の関係で四国へ取材に行かねばならなくなった豪太。ですが取材費が出るわけもなく、チカの力を借りて❝四国旅行❞に出発します。もちろん贅沢できるほどの資金はなく節約を重ねた貧乏旅行なわけですが、豪太の態度にチカの怒りが炸裂！　とことん甲斐性のない豪太に対し、見ているこちらもイライラしてしまいます。旅行中に次々と降り注ぐ災難をこの夫婦は乗り越えることができるのか…、このままでは破綻してしまうのではないか…。最後まで見放すことができない夫婦がくり広げるコメディに注目です！

私が注目してほしいのは、夫婦の間にいるひとり娘・アキです。演じるのは音楽ユニット「Foorin」のメンバーとしても活躍する新津ちせさん！　常に臨戦態勢の夫婦の仲を取り持ち、時に癒しを与えてくれる重要な存在だと感じました。涙を流すアキの姿に、「おい！豪太！がんばれよ！」と言葉を投げたくなるシーンも。「この子本当にここの家庭に生まれ育ってきたのでは…？」と錯覚してしまうくらいのナチュラルな演技に注目してください。

なんとこの映画、足立 紳監督の体験談をベースにした小説が原作なのです。濱田さんの演技を見た足立監督、「やっぱりコイツはダメだ(笑)」と感じたそう

『喜劇 愛妻物語』
2020年9月11日（金）公開
上映館／フォーラム仙台、MOVIX利府
公式HP／http://kigeki-aisai.jp/

映画館では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため席数を減らして映画上映を行っています。詳しい感染対策は各劇場ホームページをご確認ください。これまでひとり映画を楽しむ勇気がなかったという方も、今は気楽にチャレンジできるはず。おひとり様の自由な鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか？