人気お笑いコンビ、東京ホテイソンによる第3回単独公演「銀鼠(ぎんねず)」が今年も全国8会場にて実施決定!仙台公演は3月17日(日)、『仙台市福祉プラザ』にて行われます。
テレビ出演や自身のYouTube等でも多忙を極める二人が2月某日、仙台を訪れ、開催直前に迫る全国ツアーへの意気込みや仙台の思い出を語りました。
── 第3回単独公演「銀鼠」がまもなくスタート。すでに東京・名古屋では完売になっているそうですね!
たける はい、ちょっとずつ完売のエリアが増えてきていてありがたいです。
──2023年はお二人ともTV番組出演ランキングの上位に食い込み、相当お忙しかったのではないかと思います。そんな中で今年も全国ツアーを決行する理由を教えてください。
ショーゴ 全国ツアーや新ネタライブをやらないと、もうネタを一生作らなくなるだろうなって。テレビが忙しいと“ネタをやってる場合じゃない”とか、“ネタどうでもいいや”って、やらなくなっちゃう芸人がいるのもちょっと分かるというか…。おろそかにしているんじゃなくて、「できない」んですよね。今後そうならないように、毎年この時期にはネタを作るという習慣化をしておきたいなと。自分たちはまだ30歳で、ネタを頑張らなくちゃいけない歳だと思っているので。
──それでは今回もツアーに向けて新ネタの準備をされているということですね。今年はもうすでに大体仕上がったのでしょうか?
ショーゴ …(しばらく無言)
たける 2週間後だよね?
ショーゴ …今年は今の段階で、ちゃんとできてるのといったら、一本しかないです。
──なんと!今から仕上げていくということでしょうか。
ショーゴ そうですね。本当にヤバイのは、種が1本もない漫才のネタがあるんですよ。これはマジでヤバイです。
──あと2週間弱ですが…今からどのようにしてゼロから作っていくのですか?
ショーゴ …今壊していいって言うんだったら、この部屋のものをすべて壊してうわぁーーー!!ってやりたいです。
たける いやいや、ネタの種をどうやって見つけるかって聞いてるんだよ(笑)。部屋のもの全部壊すってなんだよ。
──いまだかつてない状況という雰囲気が伝わってきます…。
たける 去年まではツアースタートのタイミングが4~5月だったので、まだ前回のツアーから1年経ってないんですよね。体感もそっちのスケジュール感に合ってしまってたので、準備期間も短くなっちゃって。去年までは2週間前にはネタ合わせがほぼ終わってるぐらいの状態だったんですが。それに比べたら今年の進捗状況はちょっと全然違いますね。
──昨年は「孔雀緑」と題して全国8都市を周りましたが、ふり返るといかがでしたか?
たける 全国周って良かったなって思っています。ウケるポイントが土地によって違ったりとか、ここはこうなんだみたいなのが分かるので、やっぱり全国を周ることの意味はあるのかなとは思いますね。
──仙台会場の思い出はありますか?
ショーゴ やっぱり、遠藤さん。
──青葉区北目町にある『中国めしや 竹竹(ちくちく)』店主の遠藤さんですね。テレビ番組での共演以来、東京ホテイソンファンの間でもすっかり名物キャラになっていますよね。
ショーゴ 仙台と言ったら遠藤さんなんで、自分たちは。
たける いや、サンドウィッチマンだろ、絶対に(笑)。
──事務所の大先輩を差し置いて(笑)!
たける 去年、遠藤さんが東京公演の最終日に来てくれて、20kgの仙台牛を買って持ってきてくれたんですよ。すごく感謝しているんですけど…いや20kg渡されても!仙台牛を(笑)。
ショーゴ マネージャーさんが包丁を買ってきて、めっちゃくちゃ捌きました。
たける 洗面所で20kg分捌いたんですけど、ドリップとかも出るから人を殺したみたいになってんですよ、血だらけになって(笑)。めちゃくちゃおいしかったですけどね。
──昨年の仙台会場にも遠藤さんが来ていましたが、客席で立ち上がってファンの皆さんに挨拶していましたよね。
たける 一昨年もですね。毎年立ち上がってます。
──恒例なんですね(笑)。
たける 我々の単独では、仙台で遠藤さん、岡山で俺の親父っていうのがスポットになってるんですよ。なので、みんなここで遠藤さんや俺の親父にサインをもらったりとかするんですよ。去年の東京公演で、僕らのファンの人と仲良くなったっていうのを遠藤さんが報告してきて…。いや知らないし、そんなこと(笑)。
ショーゴ 一人、僕らのファンの子が『竹竹』で働き始めたらしいです。
たける 僕らで繋がる縁とかもあるっていうのはうれしいですね。
──せっかくなので遠藤さんを取材したS-styleを持ってきてみました。
──今年は「銀鼠」というツアータイトルで、ポスターヴィジュアルも渋い雰囲気に変わっていますよね。VTR系でもこういったコンセプトは踏襲されているのでしょうか?
たける オープニングムービーはこんな感じになってます。VTRは去年までとはちょっと雰囲気が変わる予定なんですよ。
ショーゴ 去年はYouTubeの企画の延長上っぽい感じだったんですが、今回はいわゆるザ・単独の幕間Vって感じでしっとりしてます。それで東京ホテイソンのお客さんはどんな感じを求めてるのか反応を見てみよう、みたいな。挑戦したいと思っています。
──去年はショーゴさんの筋肉ネタやたけるさんの「落語家への道」など、お二人それぞれがやりたいネタ的なものもありましたが、今年もそういったものはありますか?
ショーゴ 一つやろうと思ってるのは、めちゃくちゃ俺のネタですね。
──ショーゴさんがやりたいことをやるような感じですか?
ショーゴ やりたいことというか、俺のネタになってると思います。
たける うん、見たら分かる。
──たけるさんももうそれがなんのネタは分かってらっしゃる?
たける あ、僕はなんのネタか知らないですね(笑)。僕本当にマジでなんも聞いてないので、今の段階で。だから正直ちょっと怖いですね。なにがどうなるのかもわかんないし。本当に開催されるのかもわからない。今年に限ってはちょっと怖いです。
──(笑)。怖さが。
ショーゴ 今回、元ゾフィーの上田(航平)さんが構成に入ってくれていて。漫才のことは少したけるに共有しているんですけど。コントは…まだなにも。上田さんがそのうちアメリカに逃亡するんじゃないかと怯えています(笑)。
──上田さんが作家で入られるのは今年からですか?
たける 去年も入ってました。去年はコントだけを見てもらってたんですけど、今年は構成も一緒にやってもらおうと。それもあってVTRのテイストもちょっと変わる予定です。だから、ちょっと実験的なところがあるかもしれないですね。去年からどういうふうに変わるか、去年から楽しんでくれてた方もそうですし、初めての方もそうですけど、少し新しい一面が見てもらえるかもしれないです。
──今年のツアーグッズはどんなものでしょうか?
たける 僕はずっと作りたかった靴下を作りました。横に東京ホテイソンという文字とツッコミの文言が入っていて、ちょっと可愛らしい。見えてもオシャレな感じのものを作らせていただいています。
ショーゴ 自分はあれですね。筋肉日めくりカレンダー。
──…なるほど(笑)。絵が浮かんできました。
ショーゴ 格言と自分のマッスルが載っているカレンダーです。
たける 日めくりなので毎日会えます。
──31日間の中でも特に見てほしい1日はありますか?
ショーゴ ちゃんと中身にもこだわっていて、週に1回チートデーが来るようにしています。その日は「いいもの食べな」って、すごい笑顔なんですよ。それ以外の日は踏ん張ってます。
──本物のトレーニーにも寄り添った作りになっているということですね。それでは最後にお一人ずつ、読者にメッセージをお願いします。
たける 仙台はもちろんですし、仙台以外でも全国色々なところで単独をやらせていただきます。今回配信等もないですし、1時間半その場所ですべてをぶつけるという感じになるので、ぜひ来ていただきたいと思います。それから「御朱印」は今年も全部手書きで書いているので、ぜひ持って帰っていただければと思います(笑)。あれ、マジで全部書いてるんですよ!なのに“書いてない”って言う奴がいるんで、そいつボコボコにしたいと思います。
ショーゴ 前回の単独は攻めすぎて、お客さんがついてこなかった部分もあったので、今年はちゃんと寄り添ってます。芸人からも「東京ホテイソンはこっちの方が合ってるよね」って言われるようなネタをやるようにしていて。ちゃんと漫才やっているので、そこは見てほしい。あとは1個コントで、どうなるかわかんないんですけど、男は絶対好きだなっていうバカっぽいコントがあるんですよ。それがちゃんとできれば、めちゃくちゃ面白いことになると思います。前回よりもバカバカしいことをやっているので、ぜひネタを見てほしいなと思います。
【PROFILE】
東京ホテイソン(とうきょうホテイソン)
●左・たける(1995年・岡山県出身)
●右・ショーゴ(1994年・東京都出身)
2015年結成。グレープカンパニー所属のお笑いコンビ。岡山の郷土芸能・備中神楽(びっちゅうかぐら)をモチーフにしたツッコミが特徴。M-1グランプリ2020ファイナリスト。
東京ホテイソン 第3回単独公演「銀鼠」仙台公演
開催日時/2024年3月17日(日)13:00開場、13:30開演
会場/仙台市福祉プラザ ふれあいホール
住所/仙台市青葉区五橋2-12-2
交通/地下鉄南北線五橋駅より徒歩3分
料金/全席指定3,800円※1人4枚まで ※未就学児入場不可
主催・企画制作/グレープカンパニー
<プレイガイド>
チケットぴあ(Pコード:522-228)
問合せ/EDWARD LIVE☎022-266-7555(平日11:00~13:00)
撮影/齋藤太一
取材・文/編集部
日刊S-style Web編集長。仙台生まれ仙台育ち。週1ジム通いの後にすする『そばの神田』が至福。コロナ禍以降は料理とお笑い、「ゼルダの伝説」に凝っています。
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