仙台市内から車で約3時間、日本海の港町・酒田市へ1泊2日で行ってきました。
目的は、酒田自慢の日本酒とフレンチ&和食を楽しむスペシャルイベント。
そして、翌日は酒田の観光スポットもたっぷり堪能してきました。
■ツアー行程 1日目
13:00 仙台駅東口出発
16:15 酒田市『月のホテル』到着
17:00 「湊町酒田の酒と食を愉しむ夕べ」イベント開始
19:00 イベント終了
■ツアー 2日目
7:30 朝食
9:00 山居倉庫見学
11:00 相馬樓・酒田舞娘見学
12:30 さかた海鮮市場内『海鮮どんや とびしま』にて昼食
13:30 バス出発
16:30 仙台駅着・解散
バス車内では宮城と山形の山間に雪がまだたくさん残っており、バス車内から見える景色は絶景でした。旅が始まる高揚感を味わいながら、車窓から早春の月山の姿を仰ぎます。
仙台市内から酒田市内まではバスで3時間弱。眺めも良く、サービスエリアも充実しているので、途中休憩を交えながらあっという間に酒田駅前に建つ『月のホテル』へ到着しました。
酒田市は美酒と美食の町と言われています。庄内平野では上質なお米がたくさんとれたので、日本酒がたくさん作られました。また、港町なので古くから京都や北海道など遠方の地域との交流も深く、様々な調理方法が取り入れられました。
今回のイベントでは、昭和48年から営業する『フランス風郷土料理 ル・ポットフー』が作る洋食のおつまみと『和食 旬味 井筒』が作る山形県の郷土料理を味わうことができました。
最も印象に残ったのは「庄内豚のレバーパテ」!お酒に合う濃い目の味付けで、ほんのり口に残ったレバーの香りがすっきりとした日本酒にぴったり。一気に幸せになれる味わいです。日本酒はついつい和食に合わせがちだけれど、ワインのように洋食と楽しむこともできると感じました。
そして、酒田の郷土料理「むきそば」。剥いて茹でたそばの実に出汁をかけ、するする味わうというもの。お茶漬けの感覚ですね。あっさりしたお出汁と少しプチプチとした触感のそばの実は相性抜群。お酒の締めにもぴったりで、とってもおいしいかったです。
今回のイベントでは山形の地酒専門店『木川屋』の高橋修一さんが、日本酒の豆知識や山形のお酒の特徴・おいしい飲み方を丁寧に解説してくれました。
髙橋さん曰く、「山形には辛口~甘口まで様々な味わいのお酒があります。日本酒初心者で少し気になっているという方にも試してもらいやすいお酒が多いので、飲み比べて好みの味を選んでもらえれば」とのこと。
「よく、日本酒でもペアリングといって和食との組み合わせや最適解のようにこの日本酒にはこの料理が合うと言う人がいるけど、私はあえてそれを提唱しません(笑)。もちろん日本酒の銘柄によっては一緒に食べたらおいしいとされる料理はあるけど、それぞれの好みなので、自分の舌に合った組み合わせを選ぶべきです。まずは試してみないとおいしいかわからないので、いろいろ試してみましょう!」と教えてくれました。
今回のイベントでは、酒田市を中心に9蔵18種のお酒が自由に楽しめました。その中でも私のお気に入りは…。
「上喜元 大吟醸 全国新種鑑評会金賞受賞酒」
上喜元は全国新種鑑評会金賞受賞8年連続で最多タイの記録を持ちます。香りが華やかで甘みがありとってもおいしくて、少し常温に近い温度になるとより香りが華やかになります。
「初孫 大吟醸 仙寿」
全国新酒鑑評会出品クラスのハイレベルなお酒。3年熟成酒なのでほんのり色がついています。口当たりがなめらかで甘すぎず、辛すぎずちょうどいい味わい。すごく上品に感じました。
「フモトヰ 純米吟醸 雄町 火入れ」
日本酒らしいすっきりとした味。米の味を感じつつ、香りも強すぎず、旨味もあってバランスが良い。飲み口がすっきりしているのでどんどん飲んでしまいます。
※雄町は酒米の一種。雄町・山田錦・五百万石・美山錦の代表的な酒米の中でも最も歴史が古いそう。雄町は味わいがしっかりとしたお酒になることが多いと言われています。オマチストと呼ばれる日本酒ファンもいるそうです。
「東北泉 MT.CHOKAI 純米大吟醸 山田錦 おりがらみ」
すごくすっきりした味わい、淡麗で水のように飲みやすかったです。フルーティーで華やかな香りが特徴で、甘めの味。でも甘すぎず、くどくないので本当にすいすいと進んでしまいました。東北泉を作る高橋酒造は鳥海山の麓に蔵を持ち、鳥海山の伏流水を使用しています。こちらは、お土産で購入しました!
酒田の町は駅を中心に見どころが点在。徒歩はもちろん、レンタル自転車で巡るのもおすすめです。2日目は酒田駅から自転車で10分の町のシンボル的存在『山居倉庫』からスタート!
明治26年に旧庄内藩主酒井家が、米の保存と集積を目的に作った倉庫群。
新緑の季節には欅並木の緑と、黒壁の倉庫のコントラストが美しい人気の観光スポットです。
江戸時代より酒田の米は一級品ばかりで、ここから全国へ出荷されたそう。数年前まで現役で活用されていた倉庫は、現在では観光施設に。
12棟の内1棟は、庄内米の歴史を紹介する『庄内米歴史博物館』、2棟は酒田の物産が並ぶ『酒田夢の倶楽』として公開されています。
特別に観光ボランティアガイドの佐藤恒夫さんが案内してくれました。通常、個別ガイドは事前予約が必要。倉庫の入り口の観光物産協会には常時ボランティアガイドさんがいるので、わからないことは訪ねてみて。
山居倉庫酒田夢の倶楽(さんきょそうこさかたゆめのくら)
住所:山形県酒田市山居町1-1-20
☎0234-22-1223
営業時間:9:00~17:00
次に訪れたのは、江戸時代から続く料亭を修復し登録有形文化財にもなっている『相馬樓』。
江戸時代に迷い込んだような樓内では、“酒田舞娘”の演舞観賞のほか、この地域に伝わる雛人形の展示も楽しめます。樓主が集めた竹久夢二の美術作品が展示されていました。
『相馬樓』では18歳~25歳まで現在5名の酒田舞娘が所属。この日、舞を披露してくれたのは、鈴華さんと鈴千代さん。指の先まで、き、き、きれい!
※一般観覧の場合演舞中の撮影は禁止。演舞終了後に記念撮影可
入口は雛飾り屏風のよう。全国でも数が少なくなった芸妓の文化をつないでいきたいという思いで、最近では市内の小学校や高校で“酒田舞娘”を学ぶ機会も増やしているそう。
舞娘茶屋 相馬樓/竹久夢二美術館(まいこちゃやそうまろう/たけひさゆめじびじゅつかん)
住所:山形県酒田市日吉町1丁目2-20
☎0234-21-2310
営業時間:10:00~15:00
https://www.somaro.net/
ツアーの最後は、港町酒田らしい海鮮を堪能。
この日訪れたのは、酒田港に隣接した『海鮮市場』2階の『海鮮どんや とびしま』です。お昼時はいつも人気で満席というこちらのお店。
市場直送の酒田の新鮮な海鮮の数々がびっくりお値段で提供されています。漁港併設の食事処、新鮮さはお墨付きです。
海鮮どんや とびしま
住所:山形県酒田市船場町2丁目5-10(海鮮市場2F)
☎0234-26-6111
営業時間:7:00~9:00、11:00~19:00(ラストオーダー18:30)
https://www.kaisen-ichiba.net/about.html
おいしいお酒と地元グルメをしっかり楽しむには1泊2日は必須で!
今回体験した以外にもアート巡り体験や自然体験などもできるようです。多彩な魅力が満載の酒田市で、自分のお気に入りの旅のスタイルを楽しんでみてください。
■問合せ
一般財団法人 酒田DMO
☎080-8543-5591
▼酒田の観光情報はこちら!
https://sakata-kankou.com/
▼酒田の観光体験はこちら!
https://www.sakata-tourismstrategy.com/
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