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2021.10.29

【宮城のグルメ遺産vol.1】青葉区北目町・村上屋餅店の「づんだ餅」

こんにちは、S-style編集部のあちきです。今日は、新連載「宮城のグルメ遺産」第一弾。

青葉区北目町にある『村上屋餅店』の「づんだ餅」をご紹介します。

新連載「宮城のグルメ遺産」は、仙台生まれ仙台育ち、生粋の仙台っ子である編集部スタッフが、まだまだ知らない地元のグルメ遺産を探し、宮城県内をカメラ片手に走り回る企画です。本誌S-styleでも連載中

北目町に佇む老舗の餅処

JR仙台駅からも徒歩圏内の青葉区北目町に佇む『村上屋餅店』。

観光シーズンには店の前にずらりと行列が表れる、人気のお餅屋さんです。

北目町の大通り沿いに位置。づんだ色ののれんが目印です!

「持ち帰り」と「店内飲食」で列がわかれているのでとってもスムーズ!

『村上屋餅店』の歴史をさかのぼると、なんと江戸時代までさかのぼります。もともと、伊達家御用菓子司として創業。

1877年には、新伝馬町に移転し餅店になりました。

 

店内に掲示されているお写真に歴史を感じます

現在は、餅店として4代目の村上康雄さんが店を切り盛りされています

名物は「づ」んだ餅!

『村上屋餅店』の人気のメニューは、なんと言っても「づんだ餅」。

”ずんだスイーツブーム”の気配が感じられる昨今ですが、『村上屋餅店』の「づんだ餅」はあくまで餅が主役です。

1959年頃、3代目の精次郎さんが「自慢の餅をよりおいしく」と考え商品化したのが、新鮮な枝豆を使ったあんでした。

驚くべきは、その「づんだあん」にかける手間ひま。豆を打ってつぶすという「豆打(づだ)」がなまって「づんだ」となったという由来の通り、豆を潰すところから手作りしているのがこだわりです。

中でももっとも特徴的なのが、づんだあんの舌触りを良くするために、豆のうす皮を一つひとつ取り除く作業。うす皮を取り除く作業はなかなかに大変ですが、今でもそれを続けるのはなぜでしょうか?と尋ねると、「もともと餅もづんだも、家庭でも作れるもの。それをわざわざ食べに来てくださるんだから、きちっとしたものを提供しなきゃ」と、4代目・康雄さんは話してくれました。

こちらがその「づんだ餅」(695円)。これがほんっっとーにおいしいんです!

こちらの「づんだ餅」、「餅が主役」とはその通り!まぁるいお餅は程よい歯応えがあり、さっくりと歯切れがあるのが特長です。

餅と言えば「もちもち」しているものかと思っていたので、この心地よい歯応えと歯切れの良さにはとってもびっくりしました。

手作りのづんだあんは、甘じょっぱさの塩梅は絶妙で、枝豆の風味がとっても濃厚。多くの人ができたてを求めて列を成す理由がわかる逸品です!

色々食べたい人には、づんだ・ごま・くるみの三色餅もおすすめ!

あたたかいお茶といただくと、ほっと心が和む日本人の味。また漬物もたまらんのです。甘じょっぱさと、しょっぱさと、お茶の三位一体。日本の大発明…。

店内飲食もお土産も!

イートインでひと休みはもちろん、お土産に持っていけば絶対に喜ばれること間違いなし!

季節商品も豊富。編集部は春のイチゴ大福が好き!

種類豊富なお餅をお土産にいかが?

「づんだ塩大福」は箸を使わず食べられるのでお土産に便利!

お餅とづんだが絶妙な相性を生む、『村上屋餅店』の「づんだ餅」。

仙台でずんだを食べるなら、ぜひこちらを訪れてほしい!そんな逸品です!

お餅が3つとボリューム感があるので、食事の前後ではなく、おやつタイムや朝食がわりに足を運ぶのがおすすめですよ。

交通
・JR仙台駅から徒歩15分
・【最寄】仙台市営地下鉄南北線五橋駅より徒歩8分

村上屋餅店

住所: 宮城県仙台市青葉区北目町2−38

電話:022-222-6687

営業情報:9:00~18:00

定休日:月・火曜

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あちき

日刊S-style Web編集長。仙台生まれ仙台育ち。週1ジム通いの後にすする『そばの神田』が至福。コロナ禍以降は料理とお笑い、「ゼルダの伝説」に凝っています。