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2022.01.13

【宮城グルメ遺産vol.4】殿様が“ご法度”にするほどウマい⁉登米名物「はっと汁」

こんにちは、S-style編集部のあちきです。

仙台は冬まっさかり。今年は雪も多いし、なんだか灯油の減りが早いような(泣)。
ストーブからいつ、「ピーッ!ピーッ!」というあの音が鳴るものか、ビクビクしながら生活しております。

さてこんなときに食べたくなるのは、身体を芯からあたためてくれる、あったか~い汁物料理ですよね。

今日は、宮城県の北部にある「登米市」で愛される郷土料理「はっと汁」を紹介。

登米市唯一のはっと料理専門店『味処あらい』に行ってきました!

連載「宮城のグルメ遺産」は、仙台生まれ仙台育ち、生粋の仙台っ子である編集部スタッフが、まだまだ知らない地元のグルメ遺産を探し、宮城県内をカメラ片手に走り回る企画です。本誌S-styleでも連載中

 

登米名物「はっと汁」とは

「はっと」とは、小麦粉に水を加えてよく練り、熟成させて薄く延ばした生地を茹で上げたものこと。

登米市の観光PRキャラクターになっているほど、市で昔から愛されている名物なのです。

その由来は、藩政時代までさかのぼります。

古くから米どころとして知られ、農業がさかんな登米市。

ただし当時は、できた「お米」は年貢米行き。農家さん自身は米不足になりがちだったのです。

そこで、ご飯が足りない時の代用食として生まれたのが「はっと」。

お米と違ってお上からの徴収がない小麦を畑に植え、はっととして日々の食卓に活かすことでご飯不足を免れただそうです。

農家さんのアイディア料理だったんですね!

ところが、それに気づいたお役人。

農家でたまたまはっと汁を振る舞われそのおいしさを知ると、「こんなおいしいものを食べていては、農民がお米づくりをサボッてしまうじゃないかー!」と、今度はこの料理を「ご法度(はっと)」とした。それが「はっと」という名前の由来だそうです。

今聞くと、農民も「トホホ・・・(涙)」となること必至のむちゃくちゃなエピソードですが、そう聞くと食べてみたくなりますね!

はっとンは登米市の地形をしていて、体重はなんと「8トン」だトン!

 

登米市唯一のはっと料理専門店『味処あらい』

登米市の「はっと汁」を食べるなら、登米市中田町にある『味処あらい』がおすすめ。

こちらは登米市で唯一のはっと料理専門店なんです。

1993年創業『味処あらい』

「はっと」の専門店なんです!

店主の荒井さん夫妻は登米市出身。

幼いころから食べて育った地元の食文化を伝えたい、とこちらのお店をオープンしました。

メニューはまさにはっとづくし。

定番の「はっと」(650円)ほか、甘味にアレンジした「あずきはっと」や「ナポリタン風 焼はっと」など洋食風もあるんです!

注文は食券制です。

 

はじめてなら「はっとセット」がおすすめ

はじめての方におすすめなのが、定番の「醤油はっと」と「あずきはっと」がセットになった「はっとセット」(1,080円)。

『味処あらい』の醤油はっとは、登米の家庭の味そのもの。

おつゆは、昆布や鰹節でひいたダシにしっかりと醤油を効かせて。

さらに具材として、季節の野菜やきのこをふんだんに盛り込み、食材の風味や栄養を活かしています。

そして最後に、耳たぶ程度の柔らかさに練り上げた自慢の「はっと」を茹で上げていくのが作り方。

今日は、特別にはっとを茹でるところを見せてもらいました!

耳たぶ程度の柔らかさに練った生地を、手で一枚一枚摘んでいきます

偶然ハート型ができた瞬間をキャッチ!

このはっとの食感が絶妙で、つるり、もちもちとした舌触りがたまりません。

もちもちとした歯触りがあり、のどごしもよい、絶妙な厚みが肝!

「あずきはっと」は、食物繊維豊富なつぶしあんを自家製。

あたたか~いあずきはっと

こちらも、あずきとはっとの相性が抜群。

とろとろのあずきをまとった「はっと」はいくつでも食べれてしまいそうです・・・!

甘いのもしょっぱいのも両方楽しめる「はっとセット」は、はじめての人にぴったりですね。

あずきはっともやみつきになるおいしさでした!

野菜とキノコがたっぷり入った醤油はっとに、とろとろ甘~いあずきはっと。

食べ終わる頃には、じんわりと汗をかくほど身体が内側からポカポカ!

なんだか懐かしい家庭のお味に、心まで温かくなりました。

まとめ

  • 登米市の名物「はっと」は小麦粉を練って茹で上げた郷土料理
  • 語源はおいしすぎて「ご法度(はっと)」にされたこと!
  • 『味処あらい』(登米市中田)では、バラエティ豊かなはっと料理が楽しめる

実は『味処あらい』さん、登米市オリジナルPR動画「Go! Hatto 登米無双」のロケ地としても使われているんです。

店主の荒井さんも出演されていますよ!

ぜひご覧あれ。

寒い冬はもちろん、毎日でも食べたくなるようなふるさとの味「はっと汁」。

また食べに行きたいです!

味処あらい

住所: 登米市中田町上沼籠壇80-2

電話:0220-34-7079

営業情報:11:00~15:00(土・日曜、祝日~18:00)※スープなくなり次第終了

定休日:不定休

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vol.1 青葉区北目町・村上屋餅店の「づんだ餅」
vol.2 青葉区中央・阿部蒲鉾店の「ひょうたん揚げ」
vol.3 青葉区中央・いな穂の「せりしゃぶ」

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あちき

仙台生まれ仙台育ち。2021年から日刊S-style Webの編集長になりました。三角食べが特技。コロナ禍以降は料理とお笑い、「ゼルダの伝説」に凝っています。FUJIFILM X-T100を相棒に写真も練習中。