こんにちは、S-style編集部のアルデンテです。映画を観ると、誰かと話したくなることってありますよね。「あの役者さんの演技、すごかったよね!」と盛り上がったり、「え、そのシーンはそういう意味だったの?」なんて新しい発見があることも。そんな話を、映画監督とできる激レアイベントをご紹介します。
今回開催されるイベントは、「映画監督の目から、ほかの作品を分析したら面白い話が聞けるはず!」と行われるもの。
イベントはこの映画を鑑賞する第1部と、濱口竜介監督が分析する第2部に分かれています。
課題図書ならぬ、課題映画として選ばれたのは1989年の台湾映画『悲情城市』です。
ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督が、香港のトップスター、トニー・レオンを主演に撮影した作品で、ベネチア映画祭金獅子賞を受賞。
ある家族を通して台湾の歴史的事件を描いた一大叙事詩は、世界的な名作として映画ファンの支持を集めています。
2時間39分の映画をじっくり観た後は、いよいよお楽しみの映画講座へ!
今回、解説役を務めてくれるのは濱口竜介監督。
今年7月、第74回カンヌ映画祭の脚本賞に輝いた映画『ドライブ・マイ・カー』を手がけました。
「精読」と名付けられた通り、セリフや演出といったわかりやすいポイントから、カメラアングルや音響の意味など細やかな部分まで、映画を作る側ならではの観方を丁寧に解説してくれます。
監督自らがセレクトした作品を、どんなふうに分析し、紹介してくれるのか、楽しみですね!
ちなみに、監督ご本人からのコメントはこちら!
「OKが出たのが、まさかこれほどに巨大な映画とは…、と今から慄いています。せめて自分自身がこの映画・この作家にぶつかっていく良い機会としたいと思っています。
余裕のある人は事前に比較対象となる同時代の台湾映画『牯嶺街少年殺人事件』(エドワード・ヤン監督)も見てお越しいただけたらと。
少なくとも35mmの『悲情城市』上映はこの世で最も素晴らしい体験の一つになることは間違いありません。お楽しみに!」
さて、今や世界的にも知られる濱口監督ですが、実は宮城と浅からぬ縁があるんです!
東日本大震災の経験者が語り合う様子を撮影したドキュメンタリー『なみのおと』『なみのこえ』、民話の語りを軸にした『うたうひと』を「東北記録映画3部作」として制作(酒井耕と共同監督)。
2018年には映画『寝ても覚めても』で名取市でのロケを実施。
秋の恒例イベント「ショートピース!仙台短篇映画祭」の短編上映プログラムでも来仙しています。
そして今年3月には、新作短編集『偶然と想像』は第71回ベルリン国際映画祭の銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞!
3本のうちの1本が仙台ロケで撮影されており、メインビジュアルは仙台駅前のショットが使われているんです。
という訳で、宮城とも様々な縁がある濱口監督。今や世界的映画監督として大注目されている彼が、たっぷりみっちり3時間かけて、映画を分析&解説してくれる本格講座に参加できる、超レアなチャンスなんです!
目からウロコの話から、制作サイドならではの観方まで「そういうことだったのか!」が満載の講座になる予感。
本格的に映像を勉強したい人はもちろん、映画好き&ミーハーなファンもお見逃しなく!
イベントは2部構成なので、映画鑑賞だけ、もしくは講座だけでもOKです。詳しくは公式HPをどうぞ。
日時/2021年10月24日(日)
第1部11:15~14:00(10:50開場)
映画 『悲情城市』159分/35ミリフィルム
第2部15:00~18:00(14:30開場/途中休憩あり)
監督による映画講座
料金/第1部(映画鑑賞)1,300円、第2部(映画講座)1,500円
会場/せんだいメディアテーク 7Fスタジオシアター
(住所/仙台市青葉区春日町2-1)
定員/各回60席(当日変更あり)※予約はHPから受付中
問合せ/幕の人
メールアドレス/makunohito@gmail.com
HP/http://sites.google.com/view/makunohito
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日々、4歳児に振り回される中、癒しはコーヒーとアルコールと人んちの猫。マンガアプリを渡り歩いて、隙間時間に読むのが趣味。いまチェックしているのは「胚培養士ミズイロ」「ダンスダンスダンスール」。「街のANTENNA」コーナー担当。
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