【書店員さんのおすすめ本】本売る人に会いに。―Side story05

こんにちは！　S-style編集部のマタギです。S-styleにて連載中の「本売る人に会いに。」は、素敵な書店員さんに今おすすめしたい本を紹介してもらいながら、その本に対する思いを紐解くコーナー。『S-style８月号』では、『あゆみBOOKS 仙台一番町店』の二階堂さんに『酒の穴』を紹介してもらいました。（P140掲載！）

web連載「本売る人に会いに。―Side story」では、誌面では紹介しきれなかった二階堂さんのおすすめ本を紹介します！

児童書を担当する二階堂さんがおすすめしてくれるのは、心温まる一冊の絵本です。

小さい頃に読んだことがある、という人も多いのではないのでしょうか。大きな魚に兄弟が飲み込まれ、ひとりぼっちになった小さな黒い魚「スイミー」が、海を旅して出会った仲間と力を合わせ、大きな魚をやっつけるという話です。「ぼくが目になろう」というセリフを読むと、じわりと涙が浮かんできてしまいます。
「最近観た映画に『スイミー』が出てきたので、久しぶりに読みたくなって手に取りました。劇中で子どもに読み聞かせるシーンがあるんですけど、それが印象的で。たくさんの子どもたちに読んでもらいたい一冊ですね」。

続いて紹介してくれたのは、鮮やかな赤い傘の表紙が印象的な写真集。
「ニューヨークの写真家ソール・ライターが撮影したストリートフォトや広告写真など約200点が収録されています。とにかく写真の魅力に引き込まれるんです！　特に対象を定めずに、流れていく風景を収めた写真が何枚かあって。それが私は好きですね。普段は写真集を手に取ることはあまりないのですが、購入していくお客さんが多い気がして、だんだん気になってきちゃったのがこの本との出会いです」。

芸術コーナーも担当する二階堂さん。ほかにも今注目の映画監督の本や、建築デザインも教えてもらいまいした。大人気の漫画や小説、雑誌から、ちょっとマニアックでニッチな専門書まで豊富に取り揃える『あゆみBOOKS 仙台一番町店』で、気になる一冊を探してみてはいかがでしょうか。