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2025.03.14

【連載企画】宮城スタートアップ企業を紹介。すべてのがん患者を救いたい!放射線治療AI

宮城県では、未来の暮らしに大きなインパクトをもたらす新たな技術を応援する「テクスタ宮城」プロジェクトが始動。全4回にわたり、宮城県発、未来を変える注目のスタートアップ企業を紹介しています。第3回目は、医療をテーマに、最新の技術を用いた「放射線治療AI」を手掛ける『アイラト』を紹介!代表の角谷さんにお話を聞いてきました。

放射線治療の精度を格段に上げる

画期的なAIが医療の未来を変える

アイラト 代表取締役 角谷倫之さん

患者負担が少なく、ガン治療への高い効果が期待できる放射線治療。最近では患部へとピンポイントで照射することでより身体の負担を減らす「IMRT」が実用されるなど、放射線治療は進化している一方、医療画像をもとに治療計画するのにとても時間がかかるのがネック。その課題を解決へと導くAIを開発するのが『アイラト』の角谷倫之さんです。「私たちが研究開発を進めている放射線治療AIは、CTスキャンした患者の画像を自動で分析して治療計画を作成するソフト。通常は放射線技師が6時間ほどかけて治療計画を作りますが、このAIであれば数分で画像を処理して、精度の高い治療計画を導きだします。このAIの活用で医師の業務負担を軽減すると共に、より多くの人が質の高い放射線治療が受けられることで、“すべてのがん患者を救う”というミッションにアプローチしています」。

放射線治療をはじめとした医学と物理の両方を専門とする角谷さんならではの発想で生まれたAIは現在、実用化に向けて試験を重ねている最中

AIにはすでに90万にもおよぶデータがプログラミングされている。実績を重ねてデータが蓄積することでAIがどんどん成長するのもポイント

実際にAIがCTスキャン画像からがん細胞を検知し、放射線の照射位置をポイントしているのがこの画像。その画像処理の時間はなんと10分程度

アイラト

https://airato.jp/

テクスタ宮城とは
「テクスタ宮城」とは、革新的なテクノロジーで新たなビジネスに挑むスタートアップ企業を、地域一体で支援するプジェクト。地域のものづくり企業との連携によるイノベーションの創出にも取り組む。

問い合わせ https://techsta.pref.miyagi.jp/

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癒しロボ

せんだいタウン情報 S-styleの非公認キャラクターとしてその名をほしいままにしてきた癒しロボ。これまで連載してきた4コママンガを振り返ってみたり、癒しロボが注目する情報などをお伝えしていきます。