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2018.09.05

【今日はカレーだ!①】インド・ネパールカレーの店『あちゃーる』

今日は、今日こそ、今日も、カレーだ!

編集部はまじです。どうしようもなく、カレーが食べたい日ってありませんか?一度思い出すと、無性に食べたくて仕方がなくなるカレー。今日は『せんだいタウン情報S-style6月号』掲載の『あちゃーる』さんを改めてウェブでもご紹介します。

その日用意しているカレーの全種類を味見できる。少しずつ味わった中から自分で選んだカレーは、ますますおいしく感じそう

その日注文するカレーを、味見してからセレクトできる。食べ方を、店主自らレクチャーしてくれる。『あちゃーる』には、限りなく本物に近いインド・ネパールカレーを、自分の舌で旨いと感じ、また食べたいと思わせるもてなしの心が散りばめられている。

『あちゃーる』は、東京・小岩のネパール料理店『サンサール』で研鑽を積んだ森夫妻が営む一軒。ここでは、自分の好みでご飯とおかずを混ぜて食べるという現地のカレー文化を体現する「サントゥスタ フヌ タァール」を味わうことができる。カレー3種と、ベースとなる豆カレーのラッサム(辛い)かダール(辛くない)を選ぶのだが、この日は「チキンカレー」「赤金時豆とじゃがいものカレー」「エッグカリー」をセレクトした。森さんに食べ方を指南されながら、始めにスプーンにひとすくい、ライスにカレー、ではなくさらさらとしたベースをかける。これはカレーとライス、おかずを混ざりやすくするためだそう。…なるほど、理にかなっている。カレーをそれぞれ楽しむのも、全部をごちゃ混ぜにして食べてもいい。そして皿の上に彩り良く並ぶ4種のおかず。まずはそれぞれをそのまま食べてみる。シャキシャキとした「人参のポリヤール」、上品な苦みを感じる「つぼみ菜のサブジ」。素材が一番おいしい時期に、本来の味や食感を活かすことをしっかり考えられたとわかる料理が、当たり前のように並んでいる。ここまで食べて一つ、気付いたことがある。『あちゃーる』で食べる品々は、一つひとつが洗練されているのだ。「ごまかしなく、本当においしいものを提供したい、という一心です。だから食材にはコストをかけるし、残された料理があったら、なぜ残されたのかを研究します。だって、残されたら悲しいじゃない」とチャーミングに笑いながら話すのは、調理担当の奥様。さながら主役にもなりそうな名脇役たちを、カレーと共に味わう。するとそこに、さらなる共鳴が生まれる。おかずをのせる順番を変えるだけで、口の中に広がる味わいが変わってくる。このひと皿で、幾通りもの“ごはん”を楽しめる。森さん曰く、それこそがカレーの神髄だという。カレーは、自由なのだ。

泉区高森の閑静な住宅街に店を構えて10年。今も留まることなく、『あちゃーる』の味は進化を続けている。「なにも知らずに初めてうちに来る人は、“食べ方まで説明されるの?”と怪訝な顔をする人もいます。でもちょっと嫌な顔をされても、結局おいしかったら最後は笑顔になるでしょう? なぜおいしい? どうしておいしい? を知ってもらうのが僕らの仕事だと思っていますから。最終的には、うちのカレーを食べて、“こんなカレーもあるんだ”って、カレー屋を目指してほしいです(笑)。本当にうまいカレー屋が仙台に増えたらうれしいですね」。おいしい、とシンプルだが究極のひと言をもらうために、自分たちにできることには全力で取り組んでいる森さん夫妻。「自分が食べておいしいと思ったものを、同じようにおいしいと思う人を増やしたい」。2人のそんな想いは、高森の地からこれからも広まり続けるだろう。

「サントゥスタ フヌ タァール」(1,814円)。好みに合わせて、食材を混ぜて食べるインド・ネパール料理の醍醐味を体験できるひと皿

タマネギは一週間で60kgを消費する。斜め切り、縦切りなど、包丁の入れ方一つで、味のしみ込み方が変わる

泉区高森の閑静な住宅街に佇む。駐車場は店の向かい側に3台分と、裏側に1台分を用意している

インド・ネパールカレーの店 あちゃーる

住所:〒981-3203 宮城県仙台市泉区高森5-15-7

電話:022-777-2663

営業情報:11:00~14:30、18:00~20:00※ラストオーダー各30分前

定休日:水曜、火曜不定休

HP:https://plaza.rakuten.co.jp/achaar/

hamaji
はまじ

小学2年の息子を追いかけながら、日々せっせと働くワーキングマザー。「せんだいタウン情報S-style」第18代目編集長やってます。BTSが好きすぎて、やたらと韓国料理ばかり作っているただのARMY。