2022.12.24
「B.LEAGUE 2021-22 SEASON」やTVアニメ「東京24区」のテーマソングに楽曲が起用されるなど、昨今の活躍が目覚ましい「Survive Said The Prophet」(通称サバプロ)。
そんな彼らが2年ぶり6枚目となるフルアルバム「Hateful Failures(ヘイトフル・フェイリャーズ)」をリリース。
さまざまな困難を乗り越え、新境地へと達したサバプロ。アルバムを世に放った今、彼らは何を感じているのか。
今回はメンバーのYoshさんと、仙台出身のTatsuyaさんにお話を聞いてみました。
仙台市出身のTatsuya(左)はGuitar担当。Yosh(右)はネイティブな英語を操るバイリンガルのVocal
撮影/呉島大介、取材・文/編集部
Yoshアルバムタイトルを日本語に直訳すると“憎しみの過ち”。通常、愛の反対は憎しみと認識してしまう人たちが多いと思うんですけど、実際に愛の反対って無なんです。何にも感じないってことが愛の反対だと思うんですよ。だから、最大の愛と言ってもおかしくないくらい憎しみは愛と紙一重な部分があると思います。ここ2年間、コロナ禍の影響で通常と言われていたことが通常じゃなくなり、人々の考え方がばらばらになったりリンクしたり、カオスが一瞬出てきたと思うんです。その中で僕たちがロックという音楽ジャンルの土台の上に何を表現するべきかというと、世の中にある憎しみと向き合って、それを通して最大の愛というものを人類に対して築いていくことだと思います。なので『Hateful Failures』“憎しみの過ち”というタイトルを付けてフルアルバムという形にしました。
Tatsuya 愛と向き合った先には憎しみがあるし、憎しみと向き合った先にも愛があるっていうことに僕らは直面したんです。このコロナ禍で、メンバー間がぎすぎすしたんですよ。今まで通りの活動ができないと、会う頻度も徐々に減っていって、相手が何を考えているのかわからなくなったりとか。いろいろ勘ぐっちゃったりしてしまうんですよね。
Tatsuyaそう。「普段こいつ何してんだろ」、「何思ってるんだろ」って。ずっと一緒にいた奴らと急に離れると、少しづつ歯車がおかしくなっていく。でもそういう憎しみだったり愛情だったりを感じることって表裏一体だと思うんです。好きな人に嫌なことされたら憎しみに似た気持ちが出てくるけど、それって好きじゃなかったら出てこないじゃないですか。
Yosh愛は人間の基準だと思って歩んできています。それを表現するためにバンドというチョイスをしてると思うんですよ。だからどの曲に対しても愛の面影があり、自分たちが伝えたい気持ちが愛から出てくるので、基本的に共通しているテーマです。
Tatsuyaだから愛はどの曲にもテーマとしてあって、たぶん見え方とか見せ方の違いなんだと思います。ヘイトなことを歌ってる曲もあるんですけど、愛ゆえにヘイトっていうのは全部一貫しているんですよ。そこに初めてたどり着いて、それを表現しようとしたのが今回であって、愛っていうのをわざと口に出したという感じです。
YoshBLINK 182っていう好きなアーティストが言っていたんですけど、楽曲は子どもと同じで、どちらの方が好きかって表には絶対に言えない。けど、心の中には「こいつを応援している」っていうのがあるんですよね。でもそれは言っちゃいけないんですよ。それを踏まえて「Beauty Queen」です(笑)。
Tatsuya言うんかい(笑)。
Yosh素直でポップなラブソングを書いたのは何年ぶりかっていうくらいのこと。自分の人生の中でのハピネスについて何度も考えて作りました。
Tatsuya (デモを)持ってきた時、すごかったですもん。自信満々すぎて。音からも歌詞からも、これが一番という思いが伝わってきました。Yoshはそんなこと言ってないんですが、俺らにはそう聞こえましたね。
Tatsuya「Hopelessly young」。Yoshはあんまり好きじゃないって言ってたんですけど。僕らはストレートな、パンクロックっぽいことって避けてきてたりするんですよね。ひねくれている性格もあるせいで、ちょっとトリッキーなことをしてきた。そんな中で、この曲はすごくストレートな曲なんです。ライブで演奏することで進化していきそうな曲って僕らの中にあるんですけど、「Hopelessly young」はその傾向が強い曲ですね。ライブで音を出して、リハーサルで想い描いた景色を実際に見た瞬間に、“あ、これやばくない?”ってなるんです。
Yosh理由を付けてしまったら奇跡じゃなくなるんですよ。人がライブに行きたがる理由ってそこなんじゃないですかね。来ているオーディエンスもそうだし、演奏している側もそうだし、なんかわかんないけどこの瞬間めっちゃ楽しくねーか?っていう。
Tatsuyaもし理由があったら、狙ってそういう曲を作れるはずなんですよ。でも実際はそんな簡単なことじゃなくて、ケミストリーというか、その時その時にしか出てこないものなんです。「Hopelessly young」はそれを感じた曲ですね。とか言いながらも、アルバムの最初から最後まで聞いてほしいんです。
Tatsuya最初と最後がループする作りになっているので、最後まで聞くとまた頭に戻っちゃう感覚になるんですよ。そして、そのまま2ループ目に行けるアルバムにしているので、まずは流れで聴いてもらいたいです。そのあとは好きにシャッフルして聴いてください。
「昔、サバプロは毎月仙台にライブで来ていたんですよ。僕はその時、別のバンドをやっていたのでメンバーではなかったんですけど、よく飲み会に参加して、会いに行っていました」とTatsuyaさん
Yoshアートワークについては、自分たちの基準で見る部分もあれば、お客さんの基準で見る部分もあると僕は思っています。曲一つひとつに対して「憎しみへの過ち」というテーマがあり、9曲それぞれを表現したアイコンがアートワークに含まれています。「憎しみ」をアイコンで表すとすれば、どんなものが頭に浮かんできますか?
Tatsuyaたとえば、Googleで「憎しみ」と検索したとしても、アイコンとしては出てこないんですよ。
Yoshそう。憎しみを表現するために色々思考した結果、アルバムの曲一つひとつにアイコンが生まれないといけなかったんですよ。ただ、みんなの考え方で分析してもらえたら良いなって思います。
Tatsuya 僕らのアルバムって、ニュアンスで表現しているものが多いんです。全部言いたくないんですよ。言わなくてもわかるだろうと思って作っているところもあって。最終的にその人が見た景色で見てもらえたらいいんですよ。
Yosh僕たちこの歳になって、一つの屋根の下で、二段ベッドで生活しながらレコーディングするなんて機会なかなかないですよ。
Tatsuyaロケーションがいいんですが、環境は相当粗悪なんですよ。30歳半ばくらいのおっさんたちが、1Kの部屋で2週間生活するのって結構ヘビーですよね(笑)。カメラマンもスタッフも同行せず、メンバーだけの状態でのレコーディングって初めて。状況はかなりヘビーだけど、もし無事に良い作品を持って帰ってこれたら、メンバー同士の絆がすごく強まると思ったんです。僕ら、ぎすぎすしていた時もあったので、もしかしたらあっちで喧嘩して解散する可能性もありました。だから、メンバー共同生活でのレコーディングは、自分たちの中で賭けでもあったんですが、乗り越えてアルバムを出すことができました。そういった流れの中で、自分たちで撮影するっていう発想がメンバーの中から出たんです。
Tatsuyaいや、まずはとりあえずやってみるしかなかったという感じです。僕がメインで撮影をしたんですが、自分たちにしか見えない角度で伝えたかったという部分はありましたね。でも、そんなかっこよくするつもりも正直なくて、生々しい感じが伝われば良かった。だから、最終的にちゃんと形としてまとまってよかった、というくらいの着地点です。
Yoshコロナのタイミングだったのでわからないっていうのが正直な話です。でも、いつか実際にこの楽曲たちを届けに行くぞっていう希望がありましたね。身体とか目とか耳で感じる反応っていうよりも、心で願う気持ちが強かったです。
Yosh僕は変わっているつもりはないんですが、今は世界が変わっているんですよね。世の中の価値観や人口や、いろいろ変わっている。僕たちは変化に合わせていくべきなのか、それとも自分たちの意思を人に共有していくべきなのか。選択肢が2つに増えたと個人的には思っています。もちろんクラシックを貫くつもりで曲を作っていますし、来年も世界に行くのでグローバルで考えている部分も変わらない。世界が変わった分、他人を否定しないためにも、音楽というものの価値を上げていくためにも、自分たちのスタンスをいかに広い世代に届けるか。その方法を見つけるために、ずっと考えています。
「僕たちのライブに来ていただいたらわかると思うんですけど、オーディエンスが子どもたちから年配の方までいるんですよ。ちなみにこれは昔からなんです」
Tatsuya『誰も知らない劇場』(仙台市青葉区中央にあるライブハウス)でライブをするのは初めてでした。仙台に住んでいた時、よくあの辺りは通っていたんですけど、あんな所にライブハウスがあるのは知らなくて。小ぢんまりした会場ということもあって、お客さんと距離感を作らずに演奏できたと思います。仙台はシャイな街という印象がずっとあったんですが、こういうアプローチ(アコースティックライブ)だとお客さんもノッてきてくれるんだっていう発見がありました。歩み寄ってみたら意外といける、みたいな。また仙台でやりたいです。
「歩み寄ってみたら意外と行けるみたいな。また仙台でやりたいです」
Tatsuya僕たちはちょっと激しめのロックバンドなんですけど、意外とキャッチ―だったり、しょうもない所もあるので、ぜひ一度聴いてもらえたらいいなと思います。今後もライブとか、いろいろ見てもらえたらうれしいです。
【プロフィール】
Survive Said The Prophet(サバイブ・セッド・ザ・プロフェット)
〇メンバー
Yosh(Vocal)
Tatsuya(Guitar)
Ivan(Guitar)
Show (Drums)
2011年、東京にて結成。ネイティブな英語を操るバイリンガルのボーカリストYoshの圧倒的な歌唱力とカリスマ性を筆頭に、確かなスキル、ミュージシャンシップ、そして個性的なキャラクターを持ったメンバーからなる奇跡のインターナショナル・ロック・バンド。その異彩を放つ音楽性はロックに限らず、ポップ、エレクトロ、ヒップホップ、R&Bまで幅広いバックグラウンドをベースに、既存のシーンの枠に収まらないダイバーシティを武器に様々なフィールドを活動の場とし、日々進化し続けている。
Hateful Failures(ヘイトフル・フェイリャーズ)
アルバム
2022.10.12
初回生産限定盤:CD+DVD+デジパック仕様SRCL12241-12242 /¥4,620(税込)、通常盤初回仕様:CD SRCL12243/ ¥3,300(税込)
MAGIC HOUR
ツアーライブ
日程/2023.1.22(渋谷CYCLONE)・1.24(仙台MACANA)・1.26(DIAMOND HALL)・1.27(GORILLA HALL)・1.30(CLUB CITTA’)
料金/5,500円
開場・開演/開場18:00・開演19:00※渋谷CYCLONE・仙台MACANAでの公演のみ開場18:30
※ドリンク代別途/入場時必要
※小学生以上有料/未就学児童入場不可
※スタンディング整理番号付き
★ツアーの詳細はコチラ
https://survivesaidtheprophet.com/tour/
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てんびん座O型の新人編集者。好きな食べ物は笹かまぼこ。自分史上最もおいしい笹かまぼこを決定すべく、色々なお店の笹かまぼこを食べ比べる日々を送る。どれもおいしくて選べそうにない。
ファミリー, 音楽, おでかけ, イベント, 多賀城市
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