こんにちは。せんだいタウン情報S-style編集部のカマスポです。
突然ですが、仙台に拠点を置く、ベガルタ仙台のゴールキーパー、シュミット・ダニエル選手が、森保 一監督の初陣を戦う日本代表メンバーに選出!
仙台を活気づけるうれしいニュースでしたね! 今回は、この吉報を記念して、『せんだいタウン情報S-style 2017年8月号』で掲載した、シュミット・ダニエル選手のインタビューを全文公開させていただきます。
※内容は2017年7月9日取材のものです。あらかじめご了承ください。
4月12日、眩いカクテル光線に照らされるユアスタのピッチにシュミット選手は立っていた。「緊張感はありましたが、何としても勝利を収め、いいユアスタデビューにしたいと考えていました」。彼にとってユアスタ初戦となったルヴァンカップのジュビロ磐田戦。2対0で勝利したベガルタ仙台は以降、同カップで4勝1分け1敗と快進撃を続け、Aグループ1位でグループステージを突破した。磐田戦での活躍もあり、4月16日の鹿島アントラーズ戦から12試合連続でリーグ戦にも出場。ただ、その間の無失点試合は2試合と少ない。今季、ベガルタ仙台は攻撃にウェイトをかけているだけに仕方のない部分はあるが、「J1のレベルの高さ、技術力の高さへの対応に苦労している感じです。僕が出場したユアスタの試合では3勝しかしていませんし、もっといい結果を出したかったです」と前半戦を振り返る。もちろん、数々の果敢なプレーも披露。「3バックなので裏にボールが出てきた時には前へ行くようにしています。J2に比べ、裏に出されるボールも絶妙ですし、一瞬の判断と勇気を求められますが、そのような状況は得意ですから」と爽やかに微笑む。実際、6月17日のサガン鳥栖戦では重要な時間帯でのセーブなどシュミット選手が躍動。「キャッチした後は、味方が体勢を整えられるようにとにかく高くボールを出すようにしています」。196㎝という長身を生かしたプレーについても、「コーナーキックでは、相手の蹴る体勢などを見て高いボールが入ってきたら自分が出るようにしています。自分が出ることでチームを助けていきたいです」と意欲を見せる。前半戦を終えた現在、「攻撃している時以外でもボールを支配できるよう、練習や紅白試合から意識して取り組んでいます」とチーム全体で後半戦での巻き返しを期している。
試合前にはダンスミュージックなどを聴き、気持ちを奮い立たせることが多いというシュミット選手。「チームメイトとのコミュニケーションは、練習やクラブハウスでとっています。いじられることは嫌いじゃないですけど、返しは得意じゃないですね(笑)」。フランクな関係を好むだけに彼を慕う後輩も多い。一方、プライベートでは家族との時間を重視。「女性ファンが多いですよね」という問いかけにも、「結婚していますから」と微苦笑を浮かべる。
そんな彼の表情が引き締まったのは、後半戦へ向けての展望を聞いた時。トップ5へ向け、ギアのアップが不可欠と言えるが、「個人的には失点を減らし、安定したパフォーマンスを出せるようにしたいです。サポーターの皆さんが見ていて安心できるゴールキーパーになりたいですね。チームとしては攻守のバランスをしっかりとって、カウンターにも対応できるようにしたいです。全体としての試合運びだけでなく、点差の違いによる戦い方、ゲームの締め方など、全員が同じ意識を持てるよう、突き詰めて考えています。もちろん、最終的には結果を求められますので勝利を重ねていきたいです」と熱く語る。2016年、GKトレーニングキャンプに招しょう聘へい
されたものの、惜しくも逃してしまった日本代表入りについても、「キャッチの仕方といったシュートセーブはもちろんのこと、試合における個々の状況判断など、より正確なプレーを求められています。これらの条件をクリアするためにも、自分が今までやってきたことを信じて、これからもやり続けることが大事だと考えています」と真剣な眼差しで語る。後半戦が本格化するのはこれから。「勝利を目指す僕たちを信じて応援に来てくだ
さい」という言葉通り、トップ5入りが実現するよう、ユアスタで熱い声援を送ろう。
出産を機にS-style編集部を卒業し、現在は在宅ライターとして仙台・宮城の注目情報を発信!ラーメンソムリエの資格をとっちゃうくらいラーメンが好きで、子連れで行けるラーメン屋開拓が趣味。家にいられないアウトドア派の息子(1歳)と格闘する日々で、最近は常にHP0状態です。
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