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2020.11.22

【全文公開】ORANGE RANGE独占インタビュー大公開‼

2020年9月に配信限定でリリースされた「imagine」。東日本大震災の記憶を未来に残していくことを目的とした自転車イベント「ツール・ド・東北」の公式テーマソングとして書き下ろされた楽曲について、ボーカルのHIROKIさんがインタビューにこたえてくださいました!

曲を通して生まれた新しい縁も大切に 東北とこれからも繋がっていけたら

ndシングル「上海ハニー」で一躍知名度を高め、「花」や「お願い!セニョリータ」など数々のヒット曲を世に送り出してきたORANGE RANGE。「枠にとらわれず、自分たちのペースで自由に音を遊んでいきたいです」とボーカル・HIROKIが語るように、キャッチーなアップテンポナンバーからメロディアスなミディアムナンバーまで、変幻自在の楽曲を生み出す人気ロックバンドだ。

沖縄出身の彼らと遠く離れた東北の地は、意外にも深い縁で結ばれている。彼らは東日本大震災が起こった’11年から今日に至るまで、ずっと復興支援活動を続けてきたのだ。「震災当日は沖縄にいたんですが、同じ日本人として強く心を痛めました。あの時は社会全体が動揺していて、何が正解で何が不正解なのかの判断が難しく、メンバー間でも意見が割れましたね。個々で東北へ行くメンバーもいる中、バンドとして会いに行こうという決断をするまで半年かかりましたが、実際に行ってみて感じたものが、今の活動にも繋がっているような気がします」と話す。被災地を回り、炊き出しやアコースティック編成でのミニライブを行う中で「曲を知るはずもないおばあちゃんが手拍子をして喜んでいる姿を見て、音楽の持つ力を改めて実感しました」と、心に残るエピソードを教えてくれた。

そんな彼らの最新曲「Imagine」は、震災の記憶を未来に残していくことを目的とした自転車イベント「ツール・ド・東北」の公式テーマソングとして書き下ろされた。楽曲はベースのYOHが中心となって制作。南三陸や気仙沼など実際に訪れたことがある地名を歌詞に盛り込み、サイクリングにふさわしい爽やかなアップテンポナンバーに仕上げた。「YOH個人の支援活動や、バンドとして現地に音を届けさせてもらった時の気持ちなど、これまでのことを思い返しながら作った曲です。お話をいただいた時は、東北とまたひとつ仲良くなれる接点をいただけたようでうれしかったですね」と語る。楽曲には昨年NHKホール公演で共演した仙台ゴスペルスパークル、同じ沖縄出身のりーこ(オモイトランス/Vo)がコーラスとして参加。「YOHのイメージに近づけるよう気持ちを込めながら、素晴らしいコーラスを邪魔しないように気をつけて歌いました(笑)」とボーカルならではの裏話を教えてくれたHIROKI。昨今の社会情勢からイベントは中止となったが、東北の地に寄り添い続ける彼らの楽曲は、きっと聴く人の心を温めてくれるはずだ。

仙台での思い出を聞くと、数えきれないほどあるというHIROKI。支援活動を通して、東北は彼にとって仲間が暮らす街へとより身近な地になった。「みんな親戚のように接してくれるので、東北でツアーの合間に現地の方々とご飯を食べていると、なぜか里帰りした感覚になります(笑)。ファンの皆さんに会いに行けなくて寂しいですが、会えた時にこの想いを爆発させましょう! 「Imagine」を通して生まれた新しい縁も大事にして、東北とこれからも繋がっていけたらと思います」。

 

沖縄出身のNAOTO(Gt)、HIROKI(Vo)、YAMATO(Vo)、RYO(Vo)、YOH(Ba)からなる5人組ロックバンド。’01年に結成し、’02年にアルバム『オレンジボール』でインディーズデビュー。翌年にはシングル「キリキリマイ」でメジャーデビューを果たす。ジャンルの枠に縛られない自由度の高い楽曲と、並外れたポピュラリティが注目を集め、数々の名曲を世に送り出している。

外出自粛中のエピソードも

外出自粛期間中は曲作りをしつつ、ガレージBBQや海釣りなどをしてのんびり過ごしたというHIROKIさん。「あの唯一無二の空間をみんなで楽しみたい!」と、ライブができる日を心待ちにしているそう。バンド結成20周年を迎える来年には「色んなところへ行って音を届けたいです。今年は全然ライブが出来なかったので、溜まりに溜まっているものをすべて発散させたい!」と教えてくれました。20周年の活動、期待しています!

配信限定シングル「Imagine」/2020.09.16リリース

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hamaji
はまじ

小学2年の息子を追いかけながら、日々せっせと働くワーキングマザー。「せんだいタウン情報S-style」第18代目編集長やってます。BTSが好きすぎて、やたらと韓国料理ばかり作っているただのARMY。